普通に撮るとこのようになります。実はレンズは小型化の影響でかなり歪んで写っているのですが、自動的に補正されています。
DxOというソフトを使うと補正前の画像も見ることが出来て
こんなに歪んでいるだけでなく、最初の写真よりもっと広い範囲が写っていることが分かります。
DxOを使って補正すると
もう少し範囲が広くて歪みのない写真になります。
デフォルトでJPEGのシャープネスがきつすぎるように感じます。カスタムカラーを選択すればシャープネスも設定できますが、RAWとJPEG同時記録にすると、RAWに対してカスタムカラーが無効になるのは当然ですが、同時記録のJPEGに対してもカスタムカラーが無効になります。
カメラ自身が記録するJPEGも充分綺麗ですので、このカメラのためだけにDxOを買う必要はありませんが、一眼レフも持っている人がサブとしてこのカメラを使うなら、DxOを使う価値はあります。
DxOのカメラシミュレーションによる色の違いを確かめました。
まずはカメラ自身のJPEG
以下の写真と比べて写る範囲が少し狭いと言えば狭いですが、写すときに液晶に表示されたのと同じ範囲の筈です。また、オートホワイトバランスで撮ってしまったので、以下の写真と色温度が違います。
EOS 5Dmk2
Canonのカメラの中では、S95自身のJPEGに最も近いです。
Nikon D3x
Nikonのカメラの中では一番空が鮮やかです。
Nikon D3sニュートラル
色は少し地味ですが、コントラストが低く明るい場所が明るすぎないので左奥の白い雲の濃淡が表現されている割には鮮やかさが落ちていないので、明暗差が大きい写真ならこれが良いでしょう。
Minolta α7
前のバージョンから、空の青はこれが良かったのですが、赤がちょっと不自然でした。
Olympus E-3
オリンパスブルー、とはちょっと違って少し緑色が入っています。
EOS 1Dmk4, EOS 1Dmk4ニュートラル, D3sは空が白っぽくなってカメラ自身のJPEGとだいぶ違ったので省略しました。
DxOのMinolta風の赤がVer6ではどうなったか興味があるので、最初の写真で色々試してみました。
EOS 5Dmk2
Canonの中では一番カメラ自身のJPEGに近いです。
Nikon D3sニュートラル
先ほど同様、雲が真っ白に飛ばずに濃淡を表現しつつ、色が地味になっていないです。
Minolta
空の鮮やかさではこれが一番良さそうです。
色の綺麗さならMinolta、表現の柔らかさならD3sニュートラルが良さそうに思います。
さらに別の写真で試してみました。
カメラ自身
今回はホワイトバランスを太陽光に設定して撮りました。
EOS 5Dmk2
コントラストも高すぎず、色も綺麗で、色々考えるよりこれで良さそうに思います。
D3sニュートラル
空の色は淡いですが、コントラストが低いので建物の暗い部分も見えます。
Minolta
空が一番鮮やかですが、5Dmk2よりさらにコントラストが高く、建物が黒くなっています。
Minolta設定でコントラストを低くするとどうなるか気になったので試してみました。
D3sニュートラルよりコントラストがまだ高いのに、鮮やかさではD3sニュートラルに負けます。
ならば逆にD3sニュートラルでコントラストを少し高めにすると
Minolta設定よりコントラストは低くて鮮やかになりますが、彩度パラメータを上げたような不自然さがあるようにも思えます。
全体として普段は5Dmk2で、人物や元々鮮やかな花など、鮮やかにしすぎると不自然になる時はD3sニュートラルにしようかと思います。
これ以上絞ると回折のため、センサー解像度どおりの解像度が得られなくなる絞りを調べました。
1000万画素
1/1.63インチ、1/1.7インチ:F2.8
1/2インチ:F2.4
1/2.3インチ:F2.0
1200万画素
フルサイズ:F11
APS-C:F8
フォーサーズ:F5.6
1600万画素
APS-C:F6.7
フォーサーズ:F5
但しS95はレンズが小さく収差が大きいので、F4くらいまで絞った方が写りは良くなりますが、これだと1000万画素の解像度になりません。元々1000万画素のデジカメですが、1000万画素の解像度を得るためというより、歪曲収差の補正をしても500万画素くらいの解像度は得られるための余裕としての1000万画素なのでしょう。
google chrome安定版9.0.597.107
http://dl.google.com/chrome/install/597.107/chrome_installer.exe
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