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2015-12-08

オートフォーカスの合いやすさ比較

デジカメで暗いところとか、飛行機雲のように細いもの、小さいものを撮ると、ピントが合わないことがありました。
デジカメのカタログを見ると、明るい場所でのオートフォーカスの速さを競っていますが、ピントを合わせやすい被写体に対して合わせる時間が例えば0.1秒から0.01秒まで10分の1になることよりも、実際に使うときは速さよりも暗い場所や小さい被写体にもちゃんとピントが合うことの方がもっと大事です。
デジカメのオートフォーカスは、ピントが合いやすい順に「位相差AF」「像面位相差AF」「コントラストAF」の三種類があります。
位相差AFが最もピントが合いやすいのですが、一眼レフだけしか使えません。一眼レフでも動画を撮るときには位相差AFを使えないのでコントラストAFになります。
コンデジやミラーレス一眼、それにスマホの殆どはコントラストAFで、一部の機種だけが像面位相差AFとコントラストAFの併用です。
一眼レフは大きくて旅行には邪魔になることがあるので、像面位相差AFやコントラストAFではどれくらいピントが合うかどうかを、ピントが合いにくいイルミネーションで試してみました。

まずは普通のコントラストAFのCanon PowerShot G7X

イルミネーションはコントラストAFではピントを合わせづらいです。

次は、コントラストAFの中では一番ピント合わせが速いと言われているPanasonic Lumix LX100

ピントを合わせやすい場面では速いのですが、イルミネーションには合わせにくいです。

像面位相差AFのSony α6000

ピントが正確ですし、合わせるのも速いです。
ただ、ブログに載せるために縮小すると、ピンボケの方がイルミネーションの光が大きく写って綺麗ですね。ピントがちゃんとあってるα6000の写真の方が寂しく感じます。
でも画像をクリックして拡大すると、ピンボケ写真はやっぱり残念です。
α6000でも、一眼レフと比べたらピントが合いにくいので、α6000を使うのは一眼レフが大きくて持ち運びにくい時だけです。
なのでα6000には一番小さなレンズを着けています。大きなレンズを着けるくらいなら最初から一眼レフを使うので。

最後に位相差AFの一眼レフD7100

持って行けるならこれが一番いいです。でも大きくて重たいです。

スマートフォンのカメラは、小さいので画質はコンデジに負けるはずですが、小さいのでピントが合う幅が広く、ピンボケになりにくいです。
どんなに画質の良いカメラでも、ピンボケになったら意味ないので、像面位相差AFの使えないコンデジ使うくらいなら最初からスマホで撮ったほうが良いと思います。
ズームで拡大すると、スマホはボケてきますので、コンデジの方が向いています。

2014-08-24

換算F値

例えば、計算しやすいようにフルサイズの一眼レフに50mmF2.8のレンズを付けた場合と、(マイクロ)フォーサーズに25mmF1.4のレンズを付けた場合を考えます。
1インチセンサーと1/2インチセンサーでも同じです。
この場合、画角が同じであるだけでなく、
  • 撮影位置を揃えれば絞り開放でのボケの大きさは同じ。
  • 暗い場面を想定して、絞りを開放にしてシャッター速度を揃えれば高感度ノイズも同じ(フルサイズの方が2段ノイズが少ないが、レンズが暗いので感度を2段上げる)
  • 画素数が同じなら、絞りを開放から同じ段数絞れば回折の影響も同じ(フルサイズで4段絞ったF11と、フォーサーズで4段絞ったF5.6なら同じ、等)
ということで、フルサイズの50mmF2.8とフォーサーズの25mmF1.4の絞りの効果はほぼ同じになります。
勿論全てが同じではなくて、
十分明るくてフルサイズ50mmF2.8でもISO100で撮れる時、フォーサーズ25mmF1.4の感度をISO25に下げることは出来ないという点で、同じ画質にはなりません。
同じ絞り、同じシャッター速度、同じ感度で撮ることになり、フォーサーズのISO100のノイズはフルサイズのISO400と同じくらいになります。
フルサイズのISO400と同じならノイズは少ないのですが、明暗差が大きい被写体で明るい部分が飛ばないように露出を絞ると、暗い部分では少しノイズが出ます。
また、フルサイズの50mmF1.4のレンズは販売されていますが、フォーサーズの25mmF0.7のレンズはないという点も異なります。

こんな計算をする意味をいくつか挙げておきます。

コンデジの比較
1インチセンサーのF1.8と、1/1.7インチセンサーのF1.4はどちらが明るいかというと、1/1.7インチセンサーのF1.4は1インチに換算するとF2.38なので1インチセンサーのF1.8の方が明るいです。
コンデジと一眼レフの比較
ソニーのRX100はセンサーが一眼レフより小さいのに背景がよくボケると思っていたのですが、1インチセンサーのF1.8はAPS-C一眼レフに換算するとF3.2なので、一眼レフのキットレンズF3.5-5.6より明るいです。
最新のRX100M3だと望遠側でもF2.8ですから、APS-C一眼レフに換算してF5ですから、ズーム全域で一眼レフのキットレンズより明るいです。
また、フォーサーズに換算するとF2.4-3.7になります。
レンズの性能は開放F値だけで決まるわけではありませんが、少なくとも暗いところで綺麗に撮れるか、とか、背景がボケて立体的に撮れるか、という点では、これらのレンズ交換式カメラにレンズキットの暗い標準ズームを付けるくらいならRX100の方が明るいししかも小さいです。
勿論、レンズ交換が出来るとか、一眼レフなら位相差AFが使えるなどの長所もありますが、キットのレンズしか付けないならレンズ交換式を買う必要はないと思います。
フルサイズとの比較
APS-C一眼レフのF2.8は35mmフルサイズ換算でF4.2です。
フルサイズの本体は高いですが、それに安いキットレンズを付けたのではAPS-Cと大差ありません。
高いカメラには高いレンズを付けないと、単に高くて重いだけです。

2014-08-01

SONY E 50mm F1.8 OSS使用上の注意

ソニーのNEXなどEマウント用の50mm単焦点SEL50F18は安いのに写りが良いと評判なのですが、本来の写りの良さを活かすには少しだけ工夫が要ります。
1. クリエイティブスタイルのシャープネスは-3(最小)にする。
NEX発売当初のレンズが小型化優先で解像が怪しかったからなのか?ソニーの方針なのか?シャープネスが強すぎます。
このレンズにはシャープネスは不要なので弱くします。
クリエイティブスタイルをニュートラルにすると今度は彩度が落ちすぎますので、スタンダードのままシャープネスを落とします。
最小の-3まで落とした方が良いでしょう。ついでにコントラストも少し落としましょう。

2. プログラムAEは使わず絞り優先AEにする。(または感度自動を使わずに固定する)
これまで開放F値が暗いズームレンズしか使ってこなかったので分からなかったのですが、ソニーのNEXで感度を自動にすると、暗い場合でも絞りはF4を、シャッター速度は手振れ補正の有無に関わらず35mmフィルム換算焦点距離分の1と1/60秒のうち速い方を保つために感度を上げます。
このレンズは換算75mmですので、1/80秒を保とうとします。
例えば、露出をマニュアルにして、絞りは開放F1.8、シャッター速度は手振れ補正があるので1/80秒から一段遅くして1/40秒で撮ることにして、ISO100で適正露出だったとします。
ここで絞り優先AEにすると、1/80秒F1.8で感度はISO200に上がります。
シャッター速度優先AEにすると、1/40秒F4で感度はISO500に上がります。
そしてプログラムAEにすると、1/80秒F4で感度はISO1000まで上がってしまいます。
センサーサイズは大きいので感度を上げても画質はあまり悪くならない方ですが、それでも10倍上げればかなり劣化します。
ここからプログラムシフトを使って絞りを開いても、シャッター速度が速くなるだけで感度は下がりません。

絞りの選択の幅が広いことが明るいレンズの長所ですので、絞り優先にしてボケの大きさを自分で決めましょう。

単にソニーの初期設定値の問題に過ぎず、レンズそのものには問題はなく、シャープかつピント面以外は綺麗にボケます。

関係ないですが
BLOG println("Hello, Nikon world")
センサーサイズと被写界深度

2014-06-07

Nokia Lumia1020で撮ったDNGファイルをDxO Optics Proで現像する

デジカメのRAWファイルの現像に使っているDxO Optics ProがNokiaのWindows Phone 8スマートフォンLumia 1020のカメラのDNGファイルに対応しました。
2/3インチセンサーで4100万画素という物凄い画素数で、縦横比4:3なら7136x5356画素、縦横比16:9なら7712x4348画素で記録されます。
実際のところ、そこまで解像度が高いわけではなく、ズームレンズがないので中央部を切り取ってデジタルズームするためです。
一度の撮影で、4:3なら約3822万画素のDNGファイルと約500万画素のJPEGファイルが記録されて、普通にアップロードする時はJPEGファイルの方が使われます。
広角で写すときには3800万画素を500万画素に縮小してJPEGファイルを作り、望遠で写すときには中央部の500万画素を切り抜いてJPEGファイルを作ってくれます。

このブログでは長辺1600画素までしか載せられませんが、例えば広角側で

このような写真を撮れる時、望遠にすると

このように、広角で撮った場合と同じくらいシャープな写真が撮れます。
普通のスマホで拡大して撮るとぼやけますが、Lumia1020なら元の画素数が多いのでぼやけません。

パソコンでDxOやLightroomを使って現像すると元の3800万画素のファイルが作れるので、上の写真の一部分を見てみます。
まず中央部は

このように写っていて、これで約11倍のズーム相当です。
ここまで拡大すればぼやけてきますが、それでも塔の瓦、手前の樹木の葉は一枚一枚写ってます。
端の方の写り方は、左下隅は

これくらい写っていてまだ悪くないのですが、右下隅だと

このように流れています。ZEISS銘であっても、こんな小さなレンズですから仕方ないでしょう。
広角側では縮小されますので、このようのなボケは分からなくなりますし、望遠側では中央部を切り抜きますので周辺は使いません。

DxOで現像する時の注意点として、このカメラ固有の情報が正しく設定されていないようで、ホワイトバランスのプリセットは使えません。
撮影時のオートホワイトバランスのままで現像すると

このようになる写真を、昼光プリセットで現像すると

このような色になってしまいます。
撮影時のオートホワイトバランスは色温度5780K、色相-29で、この写真の雲の白い部分で色を合わせても同じような値になります。
ホワイトバランスは撮影時の値を使うか、手動で合わせる必要があります。

2/3インチセンサーで4000万画素前後ですから、画素の大きさは1/3インチセンサーの約1000万画素と同じで、高感度ノイズは多いです。
でもDxOのノイズリダクションPrimeを使ってから縮小すれば、何せ元の画素数が大きく縮小率が高いので、ノイズは潰れてしまって分からなくなります。

この写真は感度オートの上限ISO400で撮りました。
夜空の部分にも街燈の光芒にもノイズは無く、それでいてビルの窓灯りはぼやけていません。
手動ではISO4000まで上げられます。

DxOには歪曲収差の自動補正機能がありますが、既に補正情報がDNGに書き込まれているのか良く分かりませんが、歪曲収差補正を切った方が直線が直線として写ります。
周辺光量落ちは大きいですが、DxOで補正量をAUTOにすると正しく補正されます。

トータルで見て、スマートフォンなのに望遠にしてもぼやけないのは凄いです。
ただ、センサーの大きさを、デジタルズームのための画素数の多さに使っているので、2/3インチで約1200万画素センサーのデジカメ(フジのX20など)と比べれば色、諧調の豊かさで負けます。
高感度ノイズは、等倍で見れば多いですが、他のデジカメと同じ大きさに縮小してしまえばノイズは潰れてしまうので、2/3インチセンサーのコンパクトデジカメに負けません。
個人的には縦横比3:2で撮りたいのにその設定がないのが残念ですが、周辺は流れるので4:3で撮って上下を切って7136x4758にすれば良いかなと思います。

2014-05-06

Fuji XQ-1のセンサーサイズ

FUJIFILM XQ1の仕様表を見ると、
センサーは 2/3型 X-Trans CMOS IIセンサー 総画素数1450万画素 なのに
記録画素数は [L]<4:3>4000×3000 で1200万画素しかありません。
X20も同じです。

中央部の2/3×√(1200/1450)≒1/1.65インチ部分しか使っていないのかな?と思い、実焦点距離と35mm判換算焦点距離の換算倍率を見てみました。
参考として1インチセンサーのソニーのRX100とも比べました。

機種実焦点距離換算焦点距離換算倍率
XQ16.4253.91
XQ125.61003.91
X207.1283.94
X2028.41123.94
RX10010.4282.69
RX10037.11002.70
RX100は縦横比が異なりますが、対角線の画角を見る限りでは影響を受けません。
RX100での換算倍率が約2.7倍、同じく1インチセンサーのNikon1も2.7倍で、3.91/2.7=1.45ですから、約1/1.45インチということで
実際に使っている部分の対角線長がRX100やNikon1の約2/3倍という事は間違い無さそうで、懸念していた1/1.65インチ部分しか使っていない、ということはなさそうです。
ならば何故総画素数1450万に対して記録画素数が1200万しかないのか?は分かりませんが、X20の海外のサイトを見ると12.0 million pixelsと2/3-inch X-Trans CMOS IIだけが書かれているので、1450万画素という数字は気にしなくて良さそうです。
恐らく2/3型の外側を含めた数字なのでしょう。

2014-02-25

Capture NX-DとSilkypixの違い

NikonからCapture NX-Dのベータ版が公開されました。
Capture NX-D正式版が公開されたら、Capture NX2のバージョンアップは修了するそうです。
Capture NX2はNik Software社の技術を用いていて、この会社がgoogleに買収されたからでしょうか。

Capture NX-Dのベータ版をインストールしてみましたが、画面が何となくSilkypixっぽいです。
ファイルを調べた人の話では、Ichikawa Soft LaboratoryとかSILKYPIXという文字列が入っているそうです。
Silkypixはバージョン4の頃に使っていてハイライト処理が気に入らなかったのでその後はバージョンアップしていません。
Capture NX-Dの画像がSilkypixのようになっては嫌ですが、ニコン純正ソフトですからカメラ撮って出しJPEGと同じ画像になってくれるかも知れないと思い、比較してみました。

以前比較した記事に載せた、CaptureNX2で現像した写真です。

同じ記事でSilkypix4で現像した写真です。
青い点光源のボケが、輪郭が妙にくっきりして、まるで青いスタンプを押したようになっています。

同じRAWファイルを今回Capture NX-Dで現像して、同じ場所をトリミングしました。
但しトリミングした座標を記録してなかったので、トリミングした場所が若干ずれていますが、元のRAWファイルは同じです。

点光源のボケは、以前の記事の、Silkypixの写真よりCapture NX2の写真に近いです。
Silkypixの最近のバージョンでは、私が以前好きになれなかった点光源のボケの処理が改善したのか、
あるいはCapture NX-DではNikonのデジタルカメラやCapture NX2に似た画像になるようにSilkypixのパラメータが調整されていて、点光源のボケもCapture NX2に似たのでしょう。
この点光源のボケ具合なら大丈夫だと思います。他の色もCapture NX2に近いです。

普段使っているDxO Optics Proで現像した写真です。

どの写真も、ホワイトバランスは撮影時のままに設定して現像したのですが、ソフトによって色が若干異なります。
DxOは青い点光源が少し紫っぽくなっています。元の色がどっちだったか覚えていませんが。

関係ないですが
空の輝き

2013-10-27

DxO Optics Pro 9

愛用しているデジカメ現像ソフトDxO Optics ProがVer9にバージョンアップしました。
今回のバージョンはPRIMEというノイズリダクションが特徴ですので、先週DxO Smart Lightingを使った画像をDxO 9を使って処理してみました。

DxO 8で処理した画像

DxO 9で処理した画像

バージョンが違うと現像のパラメータの自動設定での値も異なりますので、ノイズ以外も違いがあります。
ノイズリダクションの違いを見るために、バージョンを9に揃えて左上で等倍で切り出してみます。
ノイズリダクションのパラメータは、輝度は0、それ以外は自動です。
輝度も自動にすると、高感度では塗り絵のようになります。
塗り絵のような感じを避けるには輝度のパラメータを20以下にした方が良いです。

従来のノイズリダクション

PRIMEノイズリダクション

細部を塗りつぶすというより、ノイズの粒を小さくしている感じです。
このように粒の小さなノイズだと、画像全体を表示させるために縮小する時には消えてしまいます。

Nikon D5200でISO6400で撮った写真にPRIMEを使ってみました。
風があったので被写体ぶれを防ぐためにシャッター速度を1/500秒まで上げました。

とてもISO6400のような高感度で撮ったようには見えません。
これなら遠慮なく感度を上げて被写体ぶれを防ぐことができます。

その代償としてPRIMEを使うと処理時間が非常に長くなります。
最低感度で撮ったノイズが少ない写真でもPRIMEを使わない場合の5倍くらいかかり、最高感度で撮ると、暗くてノイズが多い部分の割合にも依りますが10倍~20倍もの時間がかかりますので、現像パラメータの最適値を探すために色々試しているときには使えません。
最適値を見つけた後で、寝ている間に一括処理をかけるように使えばよいでしょう。

2013-10-18

DxO Smart Lighting

一週間の講義が終わって比呂勢青江店へ夕食を食べに行きました。
編みこまれた綺麗な照明がありました。

綺麗なので店全体の雰囲気を撮ろうと思ったのですが、そのまま撮ると照明は単なる真っ白な球に写ってしまいました。

それで、真っ白にならないように一旦暗く撮って、

パソコンのDxO Optics ProというソフトのDxO Smart Lightingという機能を使ったら、

実際に見たときの感じになりました。
暗く撮ってパソコンで無理やり明るく加工していますので、テーブルの下など暗い部分はよく見るとノイズがあります。
それにどうやらgoogleが勝手に画像を鮮やかに加工しているようで、私が持っている画像よりブログで見た方が色が派手で、シャープな代わりにノイズも多いです。
とはいえ、1インチセンサーのRX100でもここまでの明暗差を撮れます。
3,4枚目の写真は露出補正を-3EVかけていて、現像時に2枚目の写真より明るくしていますので4EVくらいは明るくしています。
撮影後にここまで明るく補正すれば、並みのコンパクトカメラなら見るに堪えない画像になりますし、一眼レフでも数年前、CCDセンサーの頃の機種ならノイズまみれになります。
ポケットに入る大きさでここまで撮れますから驚異的です。

この日は料理を撮っていなかったので別の日の。


低感度でのノイズは裏面照射でない初代RX100の方が少ないので、今なら初代の方がお買い得かなと思います。
高感度ノイズの少なさとかWiFi対応で選ぶならRX100mk2ですが。

2013-10-16

Cybershot RX10

ソニーからCyber shot RX10が発表されました。
発売は11月15日でまだ先ですが、技術が物凄くジャンプアップすることも、逆に後退することもないでしょうから、センサーやレンズの大きさから性能を計算してみます。

RX100は1インチセンサー、RX1はフルサイズセンサーなので、RX10はAPS-Cサイズセンサーだろうし、単焦点ならNikon Coolpix ARICOH GRがあるので、もう少し大きくてレンズが収納できなくて構わないのでライカXバリオのようなズームレンズで、RX100のような使いやすさだといいな、と勝手に思っていましたから、換算24mm-200mmの高倍率ズームで1インチセンサーというのは意外でした。
確かにAPS-Cサイズセンサーで高倍率ズームにすると、例えば望遠端換算210mmでの開放F値が5.6のAF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VRでもレンズだけで長さ97mm、重さ490gで、これに例えばNikon D5300をつけると撮影状態で約1kg、奥行きというか長さは約170mmになります。
レンズを無理に小型化すると写りが悪くなるので、大口径高画質高倍率ズーム一体型で常識的な大きさにするには1インチセンサーが適切でしょう。
RX10の重さは撮影状態で813g、大きさは129.0 x 88.1 x 102.2mmです。

センサーはRX100M2と同じだと思います。
実焦点距離と換算焦点距離の比は約2.728倍で、APS-Cだと1.5倍ですから、RX10のセンサーとAPS-Cサイズのセンサーだと、1辺の長さの比で約1.82倍、面積比で3.31倍です。
センサー全体の面積が同じなら画素数が多い方が一画素あたりの面積が減ってノイズは増えますが、画素数が少ないセンサーに合わせて画像を縮小することを考えればノイズリダクションをかける余地がありますので、仮に感度比は面積比のみに比例して画素数を無視して計算すると、ASP-Cセンサーと1インチセンサーではEV値で1.73段違いますが、RX10は高感度ノイズが少ない裏面照射型ですからそこまでの差はなくて約1段くらいでしょう。
APS-Cの一眼レフに開放F2.8とかF4のレンズをつけると値段も大きさもRX10と比較になりませんので、NIKKOR 18-140mmのような望遠端で開放F5.6のレンズと比較するとして、少し暗くて例えばRX10でシャッター速度1/250秒、絞りF2.8、感度ISO1600で撮る時、一眼レフだとシャッター速度1/250秒、絞りF5.6、感度ISO6400となります。
先ほどのざっくりとした計算で感度の差は約1段くらいと見積もりましたので、RX10のISO1600でのノイズはAPS-C一眼レフのISO3200くらいでしょうから、ISO6400で撮る一眼レフの方が高感度ノイズは多くなります。
実際には振動元となるフォーカルプレーンシャッターやクイックリターンミラーがないRX10の方がシャッター速度を下げても手振れしにくいので、さらに感度を下げることができます。
ですから暗いところでの画質はRX10の方が上でしょう。

一方、明るいところでは開放F5.6のレンズを付けた一眼レフも感度をISO100まで下げられるのに対し、RX10の最低感度はISO125で、これに面積比を掛けると一眼レフのISO400くらいのノイズになりそうです。
特に裏面照射型は、高感度領域では従来型よりノイズが少ないですが、低感度では従来型よりノイズが多いので、一眼レフのISO400よりノイズが多くなります。
一眼レフのISO400程度なら大したノイズではありませんが、ダイナミックレンジオプティマイザーを使うと明るい部分が白飛びしないように暗めに写して暗い部分を後から明るくするので、その部分のノイズが目立つかも知れません。

逆に、センサーがもっと小さいデジカメと比べると、開放F2.8通しの高倍率ズームデジカメとしてパナソニックのLUMIX FZ200がありました。
これは1/2.3インチセンサーなので長さの比で2.3倍、面積比では、仮にアスペクト比3:2の1/2.3インチセンサーがあったとして5.29倍となります。
対角線長が同じならば、アスペクト比が正方形に近い4:3のセンサーの方が3:2のセンサーより若干面積が広く26/25倍になります。
従って面積比は約5.09倍であり、EV値で2.35段違いますから、FZ200がF2.8通しと言っても、FZ200で絞りF2.8感度ISO100で撮るのと、RX10で同じシャッター速度で絞りをF6.3まで絞って感度をISO500まで上げるのとでほぼ同となり、画質面ではRX10の方が遥かに有利です。

その代わりFZ200は換算600mmまでのズームです。
RX10が換算600mmになるように中央部1/3インチの部分だけをトリミングすれば画素数は約224万画素となり、FZ200の1/2.3インチ1210万画素ではF2.8ですら小絞りボケを起こすことを考えてもまだFZ200の方が細部がはっきり見えるでしょう。
実焦点距離がRX10は最長73.3mmに対してFZ200は最長108mmなので仕方ないことですが。
ただ、RX10で中央部1/2インチをトリミングすれば換算400mmで505万画素ですし、FZ200と違って開放なら小絞りボケも起こらないので、これならFZ200の1/2.3インチ1210万画素に負けないと思います。

トータルで比較して、同じくらいの大きさのAPS-Cの一眼レフと比べれば暗いところの画質で勝つけれど明るいところの画質では負ける、そして位相差AFが使えない点でも負け、
FZ200などの高倍率ズームレンズ一体型と比べると画質は圧倒的に上ですし、望遠も400mmくらいまなら、トリミングで対応しても元の画質が良いので負けませんが、500mmを超える超望遠では望遠倍率で負けます。
私がもし今この大きさのデジカメを持っていなくて一台買うなら、200g重たいのを我慢してNikon D5300 18-140VR レンズキットかなと思います。
コントラストAFも進歩してきましたが、それでもまだ位相差AFと比べればピントが合わせ辛い被写体もありますし、ピントが合わなければどんなに画質が良くても意味がありません。
amazonの価格を見てもほぼ同じですね。

RX100と比べるとなると、確かに望遠端焦点距離は2倍ですし望遠端でも明るいですが、RX100の方が圧倒的に小さく広角端では1段以上明るくて値段も半額以下、となるとRX10が勝つのは望遠側、でも望遠なら位相差AFも欲しいし、となると、型落ちで安くなったRX100とD5200ダブルズームキットを買ってD5200には望遠ズームを付けておけば望遠端は換算450mm、それでいて2台合わせてRX10と同じくらいの値段です。
そのうちRX10の価格も落ち着いてくるでしょうけれど。

2013-06-26

Sigma 17-70mm F2.8-4 DC Macro OS HSM

Sigma 17-70mm F2.8-4 DC Macro OS HSMに興味があり調べてみました。
評判は良さそうなのですが、 シグマ17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSMは広角端の周辺部の画質が問題シグマ17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM 広角端はハイレベルだが望遠側は周辺部が落ち込む という、長所短所が正反対のレビューがあり、レビューアーを信じるなら、個体差が大きいレンズと言うことになります。
全数検査を行っているとは書いてありますので、良品と判定する許容範囲が広いのでしょう。
これまでのシグマ同様、当たりを引いた人は絶賛し、ハズレを引いた人は泣き寝入りでしょうね。
普通の人は、デジタル一眼を比較してみるブログのように同じレンズを何本も買ったりしませんので、レンズの評価は、当たりの個体よりも、メーカー許容範囲内のハズレ個体を見た方が良いでしょう。
シグマ17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSMは手頃な価格で良好な性能
シグマ17-70mm F2.8-4 DC Macro OS HSM はこのクラスの平均を上回る性能

もう一点気になるのが、旧型と製品名が全く同じで、JANコードを見ない限り区別がつきません。
恐らくExifに記録される名称も同じでしょう。
IIのように番号を付けてくれれば良いのですが、そうすると旧製品が露骨に型落ちになるから付けないのでしょうか。

2013-06-02

RX100を半年使った印象

SONY Cyber-shot RX100が発売されて1年、買ってから半年以上経ちました。
買った時一か月後に追加です。

一枚写した直後に「あ、しまった、もう一枚撮ろう」と思うことがたまにあります。
そんなことはたまにしかないのですが、そう思うのは何か大事な出来事を撮っている時ですので、1秒でも早く次の写真を撮りたいです。
一眼レフだと1枚撮ってもう一枚はとても簡単で、時にはシャッターボタンを押し間違えて2枚続けて撮ってしまうことすらあります。
ところが一眼レフ以外だと、背面液晶でも電子ファインダーでも、撮る前に「これから撮る画像」が表示されていた所に、撮った後はプレビューとして「たった今撮った写真」が表示されるので、次に「これから撮る画像」が表示されるまで少し待たされて、次のもう一枚がすぐには撮れません。
この点に関して、これまで使った中で一番困ったのはNikon1で、最初から連写モードにしてシャッターを押しっぱなしにしておけばNikonの一眼レフの最高機種D4並みに連写できるのですが、シャッターから指を離してもう一枚撮ろうとすると数秒待たされ、その間何も出来ません。
最近の他の機種だと、展示品を使った中では、Nikon COOLPIX Aはシャッターから指を離してすぐにもう一度押すと、撮れることは撮れるのですが、プレビューをOFFに出来ないので、背面液晶はプレビューに切り替わるために1,2秒くらい黒くなったまま何が撮れるか分からない状態のままで撮ることになります。
RICOH GRならプレビューを切れることは切れるのですが、COOLPIX Aと比べると、単にプレビューが表示されなくなるだけで、撮影後に1,2秒くらい背面液晶が真っ暗になるのは同じです。シャッターを続けて押すと2枚目以降は何が撮れるか分からないまま押すことになります。

その点、RX100ならば、プレビューをOFFにしておけば、撮影後に背面液晶が真っ暗になるのはほんの一瞬で、一眼レフの撮影時と同じくらいです。
一眼レフのようにそのまま続けて撮ることが出来ます。
一眼レフ以外で、このように続けて撮ることが出来るのは試した中ではRX100の他はSONYのNEXシリーズくらいです。
但しNEXでは美肌モードもOFFにしておかないと、美肌処理に時間がかかって一呼吸待たされます。

先週発売されたRICOH GRには期待していたのですが、前述のようにプレビューをOFFにしても撮影後に背面液晶が真っ暗になりますし、点光源にはオートフォーカスが合わないというGXRの欠点はそのままということで見送ります。
どんなに高解像度のレンズでも、ピントが合わないと意味ありませんから。

最近見つけたサイト
被写界深度、焦点深度、過焦点距離、許容錯乱円

2013-03-31

Photoshop Lightroom 4

GXR A12 28mmの現像には、普段使っているDxO Optics Proが対応していませんし、Nikon用のCapture NX2も当然ながら対応していません。
それでこれまではSlikypixを使っていたのですが、これは以前指摘した
・白とびした画像の修復が困難(パラメータを調整しても、輝度、彩度、色相のどれか一つだけをLightroom並みにするのが精いっぱい)
・青の彩度が高い(色の設定を「記憶色」にした場合に限らず「標準色」でも)
という問題があります。

Silkypixを使う前はAdobe Photoshop Lightroom 2を使っていましたが、これはこれで諧調を自動補正にすると眠たい画像になりますし、調整するパラメータが多いこと自体は細かく調整出来て良いのですが、数枚ならともかく何十枚だと手動で補正するのは大変でした。
さらに以前指摘したようにホワイトバランスの設定がおかしく、自動もプリセットも使いものにならず、撮影時の設定を使うか、数字で色温度を指定する必要があります。

とはいえ、調整して何とかなるなら、調整してもどうにもならないSilkypixよりはマシだと思い、現行バージョンのLightroom4を試用してみました。
すると、現像エンジンがLightroom3の2010年版からLightroom4では2012年版に変わっていて、パラメータ構成も変わっていました。
Lightroom3までは、明るい部分が白飛びしないように暗くする、逆に暗い部分が黒潰れしないように明るくする方向にしか調整できませんでした。

これだと、例えば明るい部分が不要で飛ばしてしまいたいときはコントラストを上げて明るい部分を飛ばすと同時に暗い部分を潰して、その後明るさを上げて暗い部分を復活させる、という手間がかかります。
また、露出補正は数字を大きくすると明るくなるのに対し、白とび軽減の数値を大きくすると暗くなり、理屈としてはそうなのでしょうけれど数字の大小と明るさの関係がパラメータ毎に違っていて直観的ではありませんでした。
さらに、明るさの初期値が+50、コントラストの初期値が+25で、初期値に戻すにはまず初期値を覚えておく必要があります。
それに対してLightroom4では、全てのパラメータが0を基準にプラスマイナスの両方向に調整できるようになりました。

また、自動補正の方針が変わったらしく、自動補正を押した直後の画像がかなり違います。
Lightroom3の2010版では

このように、白とび、黒潰れを防いだ画像になります。
この方が、後でPhotoshopなどで編集するためには、白とび黒潰れによる情報の欠落がなくて良いのですが、見た目がぱっとしないので再編集前提の画像とも言えます。
そもそも、明るさやコントラストなどは再編集するよりもLightroomで現像時に調整しておいた方が良いわけですし、再編集しないのなら自動補正では見た目が綺麗になった方が良いです。
それで、Lightroom4の2012年版では

このようになりました。
コントラストが上がり、白とびしているところもありますが、その部分が必要なら自動補正の後でパラメータを手動で調整すれば良いです。
Silkypixで、Silkypix評価測光を使うとこのようになり、Lightroom3に近いです。

空の青さは綺麗ですが、Silkypixは標準色でも青の彩度が高いので、空以外の青まで彩度が高くなって不自然になる欠点があります。

かなり使いやすくなっているので買おうと思ったのですが、Lightroom5が出るらしく悩ましいです。

2013-03-21

Nikon COOLPIX A

Nikon COOLPIX Aが発売されていたので、店頭でじっくり触ってきました。
撮った画像を持ち帰ってはいませんが、既に買った人が写真を載せています

オートフォーカスは、50cm以上離れたものにしかピントが合わない通常モードと、10cmまでピントが合うマクロモードがあります。
通常モードのオートフォーカスは、センサーの大きさが同じSONYのNEXシリーズよりちょっと遅いくらいですが、マクロモードにするとかなり遅くなります。
それでも、同じAPS-Cで換算28mm単焦点のリコーGXR A12 28mmよりは速いです。

操作性や設定メニューはニコンの一眼レフとそっくりです。
ノイズリダクションやアクティブDライティングを、ON/OFFだけでなく強さも設定できるので、D5x00シリーズと同じです。
ちなみにNikon1はON/OFFしか設定できず、D3x00シリーズと同じです。

写りはAPS-Cセンサー機換算28mm比較によると、一眼レフのレンズキット用の安いズームよりは良いですが、写りのよりAF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VRとは同じくらいということで、写りを良くするための単焦点と言うより、小さくするための単焦点、という感じです。
GXR A12 28mmならリコーの誇るGRレンズということで、センサーは1200万画素なのに、1600万画素のD7000にNIKKOR 16-85mmをつけるよりもシャープに写りましたが、COOLPIX Aはそれほどではないようです。

携帯性の面ではSONYのDSC-RX100がライバルになると思います。
センサーの性能、特に諧調性ではCOOLPIX Aの方が優れていますが、
・暗いところではRX100の方がレンズが明るく手振れ補正もあるので低い感度で撮ることが出来るので、センサーの性能差は帳消しになる。
・RX100のズームレンズは、全域でシャープではないが、COOLPIX Aと同じ換算28mmではかなりシャープに写る。
ということで、昼間、最低感度で撮るならCOOLPIX Aの方が綺麗ですが、それ以外だと大差ないと思います。
(COOLPIX AがISO400で撮らないといけない時でも、RX100はレンズの明るさと手振れ補正で最低感度のISO125で撮れますし。)
COOLPIX Aは良いカメラですが、RX100から買い換えるほどではないと思います。
私の場合、RX100で不満に思っているのは画質ではなく、コントラストAFのために飛行機雲にピントが合わない、背景が細かく被写体がのっぺりしていると、フォーカスポイントを一点にしても背景にピントが合ってしまうことがある、という点ですので、COOLPIX Aでも解決できません。
NEX-5RやNEX-6が必要でしょう。

GXR A12 28mmと比べたら、写り優先なら今でもGXR A12 28mm、携帯性ならCOOLPIX Aですね。
同じ画角でSigma DP1 Merrillがありますが、あれは綺麗に撮れるときは物凄く綺麗ですが、高感度が物凄く弱いという極端なデジカメですので、他と比べるものではないでしょう。

最低感度で撮れるような日中屋外なら、GXR A12 28mmの経験から、レンズフードは必須だと思います。

2013-03-05

DP2のシャープネス

センサーの大きさはAPS-Cでレンズが換算28mm単焦点のCOOLPIX Aが発表されました。
スペック的にはリコーのGXR A12 28mmやシグマのDP1 Merrillに近いです。
それで以前使っていたDP2のことを思い出して、当時撮った写真を見てみると、山の稜線や雲の輪郭が強調されているのが気になりました。
表示するときにLanczosを使うと自然に輪郭強調と同じ処理が入るので、私は普段現像するときには輪郭強調をかけていません。
そのため、輪郭強調に普段から慣れていない分、気になります。

山の稜線付近を等倍で切り出します。

SigmaPhotoProのシャープネスは0ですが、輪郭強調処理が入っています。
SilkypixもFoveonに対応しているので、「シャープなし」で現像してみました。

色は違いますが、山の稜線はこの方が自然です。
SigmaPhotoProのシャープネスを変化させて、どのくらいでSilkypixのシャープなしと同じになるか調べてみました。
シャープネス-1だと

このようになり、シャープネス-2だと

このようになります。
シャープネス-2だとボケ過ぎで、シャープネス-1でSilkypixと同じくらいになります。

同じ写真の街中の看板付近も切り出して見ます。
SigmaPhotoProシャープネス0

SigmaPhotoProシャープネス-1

SigmaPhotoProシャープネス-2

Silkypix

やはりシャープネス-1でSilkypixと同じくらいになります。

両方の写真から推測すると、SigmaPhotoProのシャープネスの値の0は、「シャープネスなし」という意味ではなくて、シグマが考える標準的なシャープネスということのようです。-1がシャープネスなし、-2は元の写真がシャープ過ぎる時にぼかすための設定でしょう。

シャープネス-1で現像した写真を全画面表示すると、今となっては特にシャープには見えません。
最近のデジカメは2000万画素以上が珍しくなく、私は現像するときはシャープなしにして、表示するときにFastStone Image ViewerのLanczos3を使って、画面に表示できるぎりぎりまで高周波成分を落とさないようにしています。
これとの比較では、いくらローパスフィルターのないFoveonとはいえ、現行のMerrillなら兎も角、先代の469万画素では分が悪いです。
Foveonならば、Bayer配列で用いられる複屈折によるローパスフィルターは必要ありませんが、等間隔でサンプリングするからには何らかのローパスフィルターが必要で、実際には画素の前のマイクロレンズがその役目を果たしています。
一つの画素に入る光を合わせることで画素ピッチ以下の高周波成分を平均化によって落とすわけで、このローパス効果がなければ、最近傍法で縮小したようなギザギザの写真になります。
そして先代の469万画素では、それだけマイクロレンズによるローパスフィルターのカットオフ周波数も低くなります。
DP1の発売はもう5年も前ですから仕方ないですね。

2013-02-20

DxO Optics Pro 8

学生さんの卒業論文発表も終わりましたので、少し時間の余裕が出来ました。

デジタルカメラのRAWファイルからJPEGファイルに変換するソフトで、Ver5の頃から4年間使い続けています。
毎年1回、バージョンアップするのでそのために費用がかかりますが、少しずつですが良くなっています。
全体的な使い方は
DxO Optics Pro 5の使いこなし
DxO Optics Pro 6の使いこなし
DxO Optics Pro 7の使いこなし
に書いてきたので、気になった変更点について書きます。

DxO Lighting

今回、一番良くなった点です。
これまではどうしても不自然さが感じられて、不自然さをなくすために詳細設定で色々な調整が必要でした。
今回のバージョンではかなり自然になって、効果を「弱い」「普通」「強い」から選ぶだけで十分です。
従来の効果が好きな人向けに、「DxO 7互換」という設定も選べます。

カラーレンダリング

以前はニコンのニュートラルにしておかないと、海の青がエメラルドグリーンになったり、赤が紅になったりしていましたが、今度のバージョンではOFFにしても大丈夫なようです。

ヴィネット

周辺減光の補正なのですが、今回のバージョンではautoにしておくと補正が過剰になって周辺の方が明るくなってしまいます。
autoにしておくと効果が100になっていますので、50くらいに減らすと丁度良いです。

露光調整

新たに「smart」という選択肢が用意されましたが、正直言ってよく分かりません。
「中心部に配慮した平均」を選んでおいて、仕上がりを見て微調整しています。

他はあまり変わりません。
ディストーションで歪曲収差を補正するときに、「画像比率維持」のチェックを外します。
外した方が、補正によってカットされる部分が減るからです。

2012-11-16

DSC-RX100を1ヶ月使った印象

前回書いてから一ヶ月使っての印象です。

よくボケる

良く言えばデジタル一眼のように背景がよくボケる、悪く言えばちょっとでもオートフォーカスが合わせ損ねるとピンボケになりやすいです。
一番困ったのが、これまでもっと小さなデジカメを使っていた人に勧めたところ、「撮りたい物全部にピントを合わせることが出来ない」と言われたことでした。
そこで、一番明るく、最短撮影距離も短い広角端での被写界深度をデジタル一眼と比べてみました。
センサーサイズDSC-RX100フォーサーズAPS-C1/1.7インチ
換算28mmになる焦点距離10.4mm14mm18.7mm6mm
同じ被写界深度になるF値1.82.43.21.0
デジタル一眼のキットレンズによくある、広角端の開放F3.5のレンズより被写界深度は若干浅いです。
デジタル一眼のカタログに「一眼ならではの背景のボケ」と書かれていますが、デジタル一眼のキットレンズ以上にRX100の方がボケます。
フォーサーズに至ってはZUIKO DIGITAL ED 14-35mm F2.0 SWDという化け物レンズを例外とすれば、どのズームレンズより換算28mmなら被写界深度が浅いです。
換算28mmでRX100よりも背景をボカすには、APS-Cなら単焦点か開放2.8の高くて大きなズームレンズ、マイクロフォーサーズなら単焦点を使うしかありません。

暗いところに強い

センサーがフォーサーズやAPS-Cより小さいので、単純に同じ感度で比較すればノイズは多いです。
しかしレンズが明るく、また同じ被写界深度を得るにしてもあまり絞らなくて良いので、その分感度を下げることが出来ます。
先ほどの表に、同じ明るさ、同じシャッター速度を得るための感度を計算して加えます。
センサーサイズDSC-RX100フォーサーズAPS-C1/1.7インチ
換算28mmになる焦点距離10.4mm14mm18.7mm6mm
同じ被写界深度になるF値1.82.43.21.0
その絞りに合わせた感度12522740342
DSC-RX100がISO125で写せるときに、APS-Cのデジタル一眼ではISO400が必要です。
APS-Cの殆どのキットレンズでは開放がF3.5ですのでRX100とは2段違いますので、RX100がISO400で写せる時に、APS-CのキットレンズではISO1600になります。
ここまで違えばセンサーサイズによる高感度ノイズの差は帳消しになります。
さらにRX100には振動の元となるクイックリターンミラーもフォーカルプレーンシャッターもないので、シャッター速度を下げて感度を下げる余裕があります。

勿論センサーサイズが大きい方が、単に高感度だけでなく、ダイナミックレンジや諧調性にも優れるのですが、8ビットのJPEGの表現力にも限界があり、撮影時に露出を適切に合わせていれば、JPEGで見る分にはRX100で充分です。
撮影時の露出ミスを現像時に修正するとか、ワンショットHDR(1回の撮影のRAWファイルから、現像時に明るく現像したものと暗く現像したものを作って合成することで、8ビットJPEGの表現範囲以上のダイナミックレンジを1枚のJPEGに入れる)を使うなら、センサーサイズがもっと大きい方が良いですが。

小型故の弱点

フォーサーズやAPS-Cより小さいので、比べれば見劣りする点は勿論あります。
  • 明るいレンズを小さく設計しているので、歪曲収差が酷くて、撮影後に画像処理で自動補正されている。
  • 広角端では明るいが、望遠端ではF4.9で、これは上記と同じ方法でAPS-Cに換算するとF8.8なので相当に暗い。
  • レンズ交換出来ない。
またこの機種に限りませんが、コントラストAFではピントが合わない被写体があります。
今朝も飛行機雲を撮ろうしてピンボケになりました。
せめて簡単に無限遠に設定できれば良いのですが。

飛行機雲をRX100で撮ろうとしたのですが、何枚も撮って一枚だけこのくらいピントが合いました。他は何を撮ったのか分からない程のピンボケでした。

これらの欠点を考慮しても、冬場のコートならポケットに入る大きさで、特に広角端ならもっと大きなデジタル一眼と同等の写真を撮れるのは凄いです。
レンズ交換しないのなら、大きなデジタル一眼を買う必要はないと思わせる機種です。
但し開放だとAPS-Cのデジタル一眼並みに被写界深度が浅いですし、露出をカメラ任せにするとちょっと暗いとすぐ開放になりますので、絞り優先にして絞った方が良いです。
F2.8までは、収差を減らすためにも絞った方が良いです。
被写界深度を深くするためにはF4まで絞って大丈夫ですが、それ以上絞ると回折で解像度が落ち始めますので、大きく絞るとしてもF5.6までにした方が良いです。

関係ないですが
google chrome安定版23.0.1271.95
http://cache.pack.google.com/edgedl/chrome/win/23.0.1271.95_chrome_installer.exe

2012-10-16

DSC-RX100

歪曲収差補正を止められる現像ソフトDxOを使って、広角端の歪曲収差を調べてみました。
カメラ自身で記録したJPEG

DxOを使って歪曲収差補正を止めるとこのようになります。
ホワイトバランスも調整しましたし、そもそも色が現像ソフトによって若干異なります。

周辺は歪んでいて、カメラ自身が記録したJPEGに写っていない範囲まで写っています。
このように画面の端ほど内側に歪んでいますので、補正するということは外側をさらに外側に引っ張ることになります。
ということは長辺方向をさらに引き延ばしますので、左右の端がはみ出て切り捨てられてしまいます。

DxOで歪曲収差を補正すると、縦横比を保たないことで、はみ出して切り捨てられる部分を減らすことができます。

右端のテレビ局のアンテナを見ると分かりますが、横方向に関しては、最初の、カメラが保存したJPEGより広い範囲が写っています。
縦横比も少し大きくなって、黄金比√5+1:2に近いです。
補正により若干は周辺解像度が下がるはずですが、元々2000万画素なので、普通に見る大きさにリサイズしたらまず分かりません。

最高感度のISO6400で撮ってみました。
ノイズリダクションを切るとざらざらですし、ノイズリダクションをかけると細部が潰れてしまいますが、ブログに載せるために縮小すれば潰れたことは分からなくなります。

少々分厚いとはいえポケットに入る大きさでこの画質は一番だと思います。
これで不満ならポケットには絶対入らないデジカメを用意しなければなりません。

オートフォーカス

他のコンパクトデジカメと比べたら少し速く感じます。
しかし位相差AFのNikon1と比べると、Nikon1ならピントが合う筈の被写体で合わないことがあります。
例えば(普通は撮りませんが説明用の例として)青空を背景に電線が一本渡っている場合に、電線にピントを合わせることができませんでした。
電線は撮りませんけど、飛行機雲で困りそうですし、コーヒーカップの中のコーヒーとカップの境界線にも合わせられません。
飛行機雲なら無限遠ですので適当な遠くのものでAFロックかけるという手がありますが、近くのものだと、「Nikon1(に限らず位相差AF)なら簡単に合わせられるのに」と思いながらマニュアルフォーカスすることになります。
そういう場合はRX100に限らずコントラストAFを使うコンデジやミラーレスだとどれも合わないのですが。
また、日暮れ後の風景など、暗くてAF補助光も届かない場合のピンボケ率も高いです。
オートフォーカスくらいはNikon1が勝たないと、RX100と比べて大きい、標準ズームだと暗い、同じ感度で同じ大きさにリサイズするとノイズが多い、ではNikon1の存在意義が危なくなります。
とは言え、ピントが合わなければ、どんなに画素が多くても、ノイズが少なくても意味ないですから、Nikon1の大きさで構わないならNikon1の方が良いと思います。
コントラストAFでもピントを合わせやすいものにピントを合わせる時間を比較して「コントラストAFでも位相差AFと合焦時間がほとんど変わらなくなった」と言われますが、それ以前の問題として、ピントを合わせることが出来る被写体が違いますので、Nikon1にも色々不満はありますが、Nikon1の大きさでも持ち歩ける時はNikon1を使うことになります。

露出プログラム

少しでも暗くなるとすぐ絞りが開放になります。
プログラムAEでプログラムシフトを使わないと広角端で1/100 F1.8になりました。
コンデジとしてはセンサーが大きいので、特にマクロだと開放では被写界深度が浅すぎますし、収差も酷くはありませんが少しは絞った方が良いです。
あまり詳しくない人に「予算が許すならこれが一番!」と勧めましたが「全体にピントが合わせられずにボケてしまう」と言われてしまいました。
手振れ補正もありますし高感度ノイズもコンデジとしては少ないので、換算焦点距離分の1までシャッター速度を下げるなりISO400程度まで感度を上げて絞る露出プログラムが良いと思います。
マクロなら特に絞った方が良いと思うのですが、シーンセレクトでマクロを選んでも、感度を上げる前に絞りが開放になります。
結局、絞り優先AEに切り替えて自分で絞るか、感度を手動で上げるか、プログラムシフトを使う必要があり、初心者がカメラ任せでは他のコンデジより綺麗に撮れるとは限りません。
凄く暗いところなら絞り開放しか選択肢がないので、センサーの性能、レンズの明るさという基礎能力で他のコンデジに勝てますが、明るいところだと他のデジカメでは全体にピントが合わせられるのに、この機種でカメラ任せだとピントを合わせた部分以外ボケてしまうことになります。
この点、ニコンの一眼レフのオートモードは、カメラ任せでカメラの画質をほぼ引き出せます。
わざとぼかしたい、わざとぶらしたいという撮影者の意図を反映させるには操作が必要ですが。

絞り、シャッター速度、感度を揃えて他のデジカメと比較すると白飛びしやすいと言われていますが、自動露出だと少し暗めに写す(というか明るい部分を考慮して露出を決めている?)ようで、他のコンデジと比べてむしろ白飛びしにくいと感じます。
暗部ノイズが少ないので、明るい部分が飛ばないようにすることを優先できる余裕があるのでしょう。

画素ピッチから考えるとF2.8から半段絞ったくらいまでが回折の影響を受けないと思います。
広角端は特に写りが良いので周辺まで考えてもF4まで絞れば良いでしょう。ズーム中間域はちょっと苦手なので周辺まで考えて絞ったとしてもF5.6までにとどめた方が良いです。

関係ないですが
google chrome安定版22.0.1229.94
http://cache.pack.google.com/edgedl/chrome/win/22.0.1229.94_chrome_installer.exe