それでこれまではSlikypixを使っていたのですが、これは以前指摘した
・白とびした画像の修復が困難(パラメータを調整しても、輝度、彩度、色相のどれか一つだけをLightroom並みにするのが精いっぱい)
・青の彩度が高い(色の設定を「記憶色」にした場合に限らず「標準色」でも)
という問題があります。
Silkypixを使う前はAdobe Photoshop Lightroom 2を使っていましたが、これはこれで諧調を自動補正にすると眠たい画像になりますし、調整するパラメータが多いこと自体は細かく調整出来て良いのですが、数枚ならともかく何十枚だと手動で補正するのは大変でした。
さらに以前指摘したようにホワイトバランスの設定がおかしく、自動もプリセットも使いものにならず、撮影時の設定を使うか、数字で色温度を指定する必要があります。
とはいえ、調整して何とかなるなら、調整してもどうにもならないSilkypixよりはマシだと思い、現行バージョンのLightroom4を試用してみました。
すると、現像エンジンがLightroom3の2010年版からLightroom4では2012年版に変わっていて、パラメータ構成も変わっていました。
Lightroom3までは、明るい部分が白飛びしないように暗くする、逆に暗い部分が黒潰れしないように明るくする方向にしか調整できませんでした。
これだと、例えば明るい部分が不要で飛ばしてしまいたいときはコントラストを上げて明るい部分を飛ばすと同時に暗い部分を潰して、その後明るさを上げて暗い部分を復活させる、という手間がかかります。
また、露出補正は数字を大きくすると明るくなるのに対し、白とび軽減の数値を大きくすると暗くなり、理屈としてはそうなのでしょうけれど数字の大小と明るさの関係がパラメータ毎に違っていて直観的ではありませんでした。
さらに、明るさの初期値が+50、コントラストの初期値が+25で、初期値に戻すにはまず初期値を覚えておく必要があります。
それに対してLightroom4では、全てのパラメータが0を基準にプラスマイナスの両方向に調整できるようになりました。
また、自動補正の方針が変わったらしく、自動補正を押した直後の画像がかなり違います。
Lightroom3の2010版では
このように、白とび、黒潰れを防いだ画像になります。
この方が、後でPhotoshopなどで編集するためには、白とび黒潰れによる情報の欠落がなくて良いのですが、見た目がぱっとしないので再編集前提の画像とも言えます。
そもそも、明るさやコントラストなどは再編集するよりもLightroomで現像時に調整しておいた方が良いわけですし、再編集しないのなら自動補正では見た目が綺麗になった方が良いです。
それで、Lightroom4の2012年版では
このようになりました。
コントラストが上がり、白とびしているところもありますが、その部分が必要なら自動補正の後でパラメータを手動で調整すれば良いです。
Silkypixで、Silkypix評価測光を使うとこのようになり、Lightroom3に近いです。
空の青さは綺麗ですが、Silkypixは標準色でも青の彩度が高いので、空以外の青まで彩度が高くなって不自然になる欠点があります。
かなり使いやすくなっているので買おうと思ったのですが、Lightroom5が出るらしく悩ましいです。
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