1インチセンサーと1/2インチセンサーでも同じです。
この場合、画角が同じであるだけでなく、
- 撮影位置を揃えれば絞り開放でのボケの大きさは同じ。
- 暗い場面を想定して、絞りを開放にしてシャッター速度を揃えれば高感度ノイズも同じ(フルサイズの方が2段ノイズが少ないが、レンズが暗いので感度を2段上げる)
- 画素数が同じなら、絞りを開放から同じ段数絞れば回折の影響も同じ(フルサイズで4段絞ったF11と、フォーサーズで4段絞ったF5.6なら同じ、等)
勿論全てが同じではなくて、
十分明るくてフルサイズ50mmF2.8でもISO100で撮れる時、フォーサーズ25mmF1.4の感度をISO25に下げることは出来ないという点で、同じ画質にはなりません。
同じ絞り、同じシャッター速度、同じ感度で撮ることになり、フォーサーズのISO100のノイズはフルサイズのISO400と同じくらいになります。
フルサイズのISO400と同じならノイズは少ないのですが、明暗差が大きい被写体で明るい部分が飛ばないように露出を絞ると、暗い部分では少しノイズが出ます。
また、フルサイズの50mmF1.4のレンズは販売されていますが、フォーサーズの25mmF0.7のレンズはないという点も異なります。
こんな計算をする意味をいくつか挙げておきます。
- コンデジの比較
- 1インチセンサーのF1.8と、1/1.7インチセンサーのF1.4はどちらが明るいかというと、1/1.7インチセンサーのF1.4は1インチに換算するとF2.38なので1インチセンサーのF1.8の方が明るいです。
- コンデジと一眼レフの比較
- ソニーのRX100はセンサーが一眼レフより小さいのに背景がよくボケると思っていたのですが、1インチセンサーのF1.8はAPS-C一眼レフに換算するとF3.2なので、一眼レフのキットレンズF3.5-5.6より明るいです。
最新のRX100M3だと望遠側でもF2.8ですから、APS-C一眼レフに換算してF5ですから、ズーム全域で一眼レフのキットレンズより明るいです。
また、フォーサーズに換算するとF2.4-3.7になります。
レンズの性能は開放F値だけで決まるわけではありませんが、少なくとも暗いところで綺麗に撮れるか、とか、背景がボケて立体的に撮れるか、という点では、これらのレンズ交換式カメラにレンズキットの暗い標準ズームを付けるくらいならRX100の方が明るいししかも小さいです。
勿論、レンズ交換が出来るとか、一眼レフなら位相差AFが使えるなどの長所もありますが、キットのレンズしか付けないならレンズ交換式を買う必要はないと思います。 - フルサイズとの比較
- APS-C一眼レフのF2.8は35mmフルサイズ換算でF4.2です。
フルサイズの本体は高いですが、それに安いキットレンズを付けたのではAPS-Cと大差ありません。
高いカメラには高いレンズを付けないと、単に高くて重いだけです。
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