2011-07-02

DxO Optics Pro 6の使いこないし

多機能だからこそ、画像調整の方法を考えないと不自然になります。
露光調整
「自動-中心部に配慮した平均」をプリセットにして、必要に応じて「自動-ハイライトの優先度-弱く」にします。
DxO Lighting - HDR
白飛びと黒潰れを防ぎますが、不自然さは否めないので普段はOFFにします。逆光で、DxOの露光調整で明るくしようとすると背景が真っ白になる場合だけ「自動-弱く」にしています。パラメータが多いので「自動」の弱中強を選ぶだけにするのが現実的ですが「自動」にするとDxOの露光調整によってDxO Lightingの効果が変わり、露光調整を使って全体を暗くすると暗い部分はDxO Lightingによって逆に明るくなってしまいます。なのでまずDxO LightingをOFFにして露光調整で明るさを調整して、それでもまだ顔が逆光で暗いならDxO lightingで補う、という使い方が良いです。
ヴィネット
周辺減光をレンズ情報に基づいて自動補正します。適用量はAutoでいいです。
カラーレンダリング
ここで発色が決まります。
色々試したのですが、NIKONの一眼レフなら「Nikon D3, D3S, D300, D300S, D700ニュートラル」をプリセットにしてコントラストを高めたい時だけ「Nikon D3X」にします。
CANONのコンデジなら、OFFにした方がカメラ本体生成に近いです。
ディストーション
「DxO光学モジュールで自動補正」で「画像比率維持」のチェックを外します。外した方が、補正によってカットされる部分が減るからです。
レンズブラー
レンズの特性(周辺部での解像度低下)に応じた輪郭強調です。普段はOFFにして、等倍で切り出す時だけAutoにします。
RAWノイズ
センサーの特性、感度に応じたノイズリダクションです。非常に強力で、「この感度ならこれ以上細かいものはノイズの可能性がある」というレベル以下は全て消してしまいますので、細かい模様なども消されてしまいます。
色収差 レンズ情報に基づいて倍率色収差を補正しますが、CaptureNX2は画像解析して補正するのでより正確です。
12月追記:DxO Ver7にバージョンアップしました。

ついでにSilkypixの設定について
明るさは「オート(SILKYPIX評価測光)」、色温度は「オート(SILKYPIX AWB)」がかなり正確です。
調子は「標準」が無難です。
問題はカラーで、「記憶色」「美肌色」だと積極的に色を作ろうとします。「標準色」ですら、青空の青を鮮やかに印刷するためでしょうか?青の彩度が高すぎます。微調整で下げたいのですが、そうすると他の色の彩度が下がりすぎます。
シャープは、個人的には大きく印刷するのでなければ最近の画素数の多いデジカメ画像は縮小処理が入るので、「シャープなし」で「デモザイク精鋭度」は最小で良いと思います。シャープネスをかけて、それで目立つノイズに対してノイズリダクションをかけるとボケが不自然になるので、シャープネスをかけず、その分ノイズリダクションも弱める方が好みです。
ハイライトコントローラがとても大事で、基本的には
色彩重視vs輝度重視は色彩重視側0
彩度重視vs色相重視は色相重視側100
明部補償は強
DR拡張は1EV
これが一番無難です。これで駄目な写真だけ設定を色々変えて試すことになります。

Lightroom
以前比較したようにSilkypixの方が色々な点で優れています。歪曲収差の自動補正など、DxOより対応機種が多いので、そのような機種で自動補正したい場合は使うしかありませんが。

CaptureNX2
NIKONのカメラ本体生成と同じ画像を出力出来るので、カメラ本体生成を基準としてそこから少しだけ調整するには良いですが、現像パラメータをRAWファイル自身に記録し、記録の際現像もするので1枚毎に時間がかかるうえにファイルサイズもやたらと増えます。一括処理もフォルダ毎に共通設定でしか出来ないので、カメラ本体生成と完全に同じであることに拘らないならDxOの方が良いです。

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