2009-01-22

ホームページ作成

この講義の最後に、ホームページの作り方を勉強しましょう。
作ったページは、学内なら他の人にも見せることが出来ます。

ホームページの原稿は、HTMLという言語で書かれています。
秀丸エディタを使って

<FONT COLOR="red">こんにちは</FONT>こんばんわ

と書いてください。このとき、VBA同様、<FONT COLOR="red">などは仮名漢字変換をOFFにして入力してください。そして「名前を付けて保存」でhello.htmという名前でW:ドライブに保存してください。保存したら、W:ドライブを開いて、hello.htmというファイルをダブルクリックしてください。
 注)W:ドライブが無い人は、情報基盤センターのホームページを見てください。
こんにちは、という文字が赤く表示され、こんばんわ、という文字は黒く表示された筈です。そして<FONT COLOR="red">などは表示されていないでしょう。

< >で挟まれた部分は、実際には表示されず、表示を飾る命令になります。
<FONT COLOR="red">は文字を赤くしなさい、という命令、そして</FONT>は文字に関する命令おわり、という意味です。このように、HTML言語では<命令>と</命令>がペアで使われます。

では、本格的にホームページの原稿を作ってみましょう。基本的なHTMLファイルは

<HTML>
<HEAD>
<TITLE>
タイトル
</TITLE>
</HEAD>
<BODY>
本文
</BODY>
</HTML>

です。これをindex.htmというファイル名で保存してから、Firefoxで

http://www.edu.cc.okayama-u.ac.jp/自分のユーザー名/

を見てください。先ほど書いたファイルの内容が表示されたはずです。
先ほど書いたファイルの説明をします。

<HTML>  ←ここからHTMLファイルが始まります。
<HEAD>  ←ここから前書きが始まります。
<TITLE>  ←ここからタイトルが始まります。
タイトル     ←ホームページのタイトルです。自由に書き換えてください。
</TITLE>  ←ここまでがタイトルです。
</HEAD>  ←ここまでが前書きです。
<BODY>  ←ここから本文が始まります。
本文      ←ホームページの本文です。自由に書き換えてください。
</BODY>  ←ここまでが本文です。
</HTML>  ←ここまでがHTMLファイルです。

これだけでは本文が物足りないので、色々飾りましょう。沢山のコマンドがありますが、この講義ではその中の一部だけを紹介します。全部のコマンドは HTMLタグリファレンスを見てください。

  • 改行は<BR>、段落は<P>です。
  • 本文全体の色を決めるには、<BODY TEXT=文字の色 BGCOLOR=背景の色>と書きます。例えば<BODY TEXT="white" BGCOLOR="black">のように。
    詳しくは <BODY>を見てください。
  • 一部分の文字の色を変えるには、上の例のように<FONT COLOR=文字の色>と書きます。大きさを変えるなら<FONT SIZE=大きさ>です。例えば<FONT COLOR="green" size="7">大きな緑の文字</FONT>のように、両方同時に指定することも出来ます。
    詳しくは<FONT> を見てください。
  • 色の名前は、色の名前を見てください。
  • 画像を貼り付けるには、例えば、http://www.okayama-u.ac.jp/jp/img/topss_01.jpgを皆さんのホームページに貼るには
    <IMG SRC="http://www.okayama-u.ac.jp/jp/img/topss_01.jpg">と書きます。画像のアドレスは、画像にマウスを合わせて右クリックして「プロパティ」を見ます。デジカメの画像をW:ドライブに保存して使うことも出来ます。
    詳しくは <IMG>を見てください。
  • 他のページへのリンクを張るには、例えば、岡山大学のホームページhttp://www.okayama-u.ac.jp/にリンクを張るには
    <A HREF="http://www.okayama-u.ac.jp/">岡山大学</A>と書きます。
    詳しくは<A>を見てください。
ホームページでは表を使うことが多いです。 このような
ABC
244
2-1-6
23-2
Sheet1
良く見かける表だけでなく、様々な文字や画像を並べるときも使えます。例えば

銀杏並木が美しい
岡山大学へようこそ
春は桜が美しい
環境理工学部全景

のようにレイアウトも、実は表を使って

銀杏並木が美しい
岡山大学へようこそ
春は桜が美しい
環境理工学部全景
のように並べておいて、内側の表の罫線を表示させず、一方外側の表は枠として表示させることで実現しています。
そこで表の作り方を勉強しましょう。秀丸エディタで

<HTML>
<HEAD>
<TITLE>
表の練習
</TITLE>
</HEAD>
<BODY>
ここに表を書きます。
</BODY>
</HTML>

という内容のファイルを作って、index2.htmというファイル名で保存して下さい。そしてFirefoxで

http://www.edu.cc.okayama-u.ac.jp/~自分のユーザー名/index2.htm

を見てください。ここに表を書いていきましょう。
最も基本的な表の形は

<TABLE>
<TBODY>
<TR><TD>左上 </TD><TD>右上 </TD></TR>
<TR><TD>左下 </TD><TD>右下 </TD></TR>
</TBODY>
</TABLE>
です。この通りに入力すると

左上 右上
左下 右下
になります。順を追って説明します。

HTMLでは<命令>と</命令>がペアで使われるのでしたよね。
表では<TABLE>と</TABLE>がペアとなって、表の始まり、表の終わり、を表します。
表では<TBODY>と</TBODY>がペアとなって、表の本文の始まり、表の本文の終わり、を表します。
そして表の中では<TR>と</TR>がペアとなって、行の始まり、行の終わり、を表します。
最後に、各行の中では<TD>と</TD>がペアとなって、セルの始まり、セルの終わり、を表します。

練習問題:次の表を作ってください。

左上 中上 右上
左中 中中 右中
左下 中下 右下

<TABLE>を<TABLE border="1">に書き換えると、表の境界線が表示されます。

表に関するいくつかの補足

  • 最初の表のsheet1のように複数のセルを横に繋げて表示するには<TD colspan="3">中身</TD>のように書きます。
  • 縦に繋げて表示するには<TD rowspan="2">中身</TD>のように書きます。
  • セルの中央に文字を表示するには<TD>を<TD align=center>に、 右に表示するには<TD>を<TD align=right>に書き直します。
  • セルの上のほうに表示するには<TD valign=top>, 中央なら<TD valign=middle>, 下のほうなら<TD valign=bottom>です。
  • bgcolor="色の名前"という方法での色づけは、表の塗りつぶしにも使えます。<TABLE bgcolor="red">とか<TR bgcolor="green">とか<TD bgcolor="blue">を試してみてください。どこに色がつきましたか?
練習問題:index.htmからindex2.htmへリンクを張ってください。

ホームページ作りに関してはまだまだ沢山の項目があります。興味がある人は解説サイトなどを見てください。但し、沢山の項目を駆使するより、配置、配色を工夫する方が見やすいページになります。

ホームページ作りに関する課題:
http://www.edu.cc.okayama-u.ac.jp/自分のユーザー名/
という形で学内から見ることが出来るホームページを作ってください。条件は

  1. 2つ以上のファイルを作って、相互にリンクを貼って行き来できるようにする。
  2. 他のサイト(友達、僕、岡山大学、外部などどこでもいいです)へのリンクも作る。
  3. 画像を貼る
  4. 表を作る。境界線は表示してもしなくてもいいです。
  5. 色をつける。文字の色でも背景の色でもいいです。
以上を満たすページを2月5日までに作ってください。
来週1月29日と再来週2月5日は試験期間中ですので通常の講義ではなく補講として、新しい内容はせずにHTMLのレポートやそれ以前の内容に関する質問の時間にします。

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