2010-08-30

夕立


西の空が暗くなってきました。


斜めの筋が見えます。雨にしては傾きすぎている気もします。日陰でしょうか?


南の方、雨が降っているようです。


西の方からも雨が迫ってきました。


ついにここでも大雨が降り始めました。


東の空はまだ晴れています。この後、虹が出るのを待ったのですが、雨がやむ前に日が暮れてしまいました。

建物、地平線が歪曲して見えます。元々そんな地形なのか、気のせいなのか、F200EXRの限界でしょうか?600万画素モードなので歪曲収差補正がなされているはずなのですが。
ということでコンパクトデジカメについて調べてみました。

小絞りボケ

回折による小絞りボケについてはTenny : 画質と画素数に詳しい説明があります。ボケるのはある意味平均化しているわけで、その逆算である程度はボケを補正できますのでそこまで厳密な限界ではないのですが、実際に写した比較はS90とLX3での小絞りボケ検証でも大体同じくらいが限界のようです。
具体的には1200万画素なら、フルサイズでF11、APS-CでF8、4/3でF5.6が絞りの限界です。その比率で行けば、2/3つまり1/1.5インチでF2.8、1/21インチでF2、1/3インチでF1.4ということになります。Lumix LX3/LX5, PowerShot S90/S95, GR Digital IIIなどの1/1.5よりちょっと小さくて1200万画素よりちょっと少ない1000万画素でもF2.8が限界でしょう。

携帯性とレンズ性能

F200EXR同様持ち運びが簡単となると、DP1s/DP2sやLumix LX3/LX5はレンズが突き出ているしキャップが面倒ということでPowerShot S90/S95かGR Digital IIIということになります。ただS90は小さいのに広角端F2.0のズームなのでレンズの収差がきつすぎて、歪曲収差、倍率色収差、周辺減光は汎用現像ソフトで修正できますが、普通は修正できない軸上色収差、周辺の流れが酷いです。本体生成JPEGだとキヤノンの凄い技術で補正されるので、実質的に本体生成JPEGしか使えなさそうです。となるとGR Digital IIIですが、これは手ぶれ補正がないのですよね。

センサーの性能

センサーが小さいと高感度ノイズが増えます。でもそれだけなら明るいレンズを使えばすむ話です。問題は明暗差が大きい被写体で、白飛びしないように露出を抑えた時の暗い部分のノイズです。
コンパクトデジタルカメラ白飛び特性検証コンパクトデジタルカメラ黒つぶれ特性検証を見ると、同じセンサーを使っていても、GR Ditigal IIIは露出を明るめに写してJpeg変換時に暗くすることでノイズを抑える代わりに白飛びしやすい、GXR S10はその逆で暗めに写してJpeg変換時に明るくすることで白飛びを防ぐ代わりにノイズが出やすい、という感じです。同じセンサーを使ったPowerShot S90を基準にすると、
・ISO125で露出補正+1(あるいは同じことですがマニュアル露出で1段オーバー)をISO64と称して、現像時に1段暗くするのがGR Digital III
・ISO125で露出補正-1/3(あるいは同じことですがマニュアル露出で1/3段アンダー)をISO160と称して、現像時に1/3段明るくするのがGXR S10
という感じです。
勿論センサーそのものは同じですから、本当に暗いところではGR Digital IIIのISO1600=S90のISO3200露出補正+1だろうとGXR S10のSIO1600=S90のISO1250露出補正-1/3だろうと露出そのものは同じですからノイズもほぼ同じになります。本体生成Jpegだとキヤノンの方がノイズを消すのがうまいようですが。
GR Digital IIIの最低感度はISO64でこの時のアナログ段のゲインはPowerShot S90のISO125でこれ以上下がりませんから、白飛びを防ぐには本当に露光を絞るしかないのはちょっと不便な気もします。PowerShot S90のISO80にするにはGR Digital IIIだとISO40露出補正-1にする必要がありますがこれは設定できません。でも1段も違わないので多分気にならないんじゃないかと思います。

白飛びに関しては製品情報 / GR DIGITAL III | Ricoh Japanによると
> 白とびを抑える、独自の画像処理技術、画素出力補間アルゴリズムを採用しました。各画素の出力を比較し、白とび部分の画像情報を予測・補間。最大で+1EV相当までダイナミックレンジを拡大します。この豊富な情報からJPEGを生成するため、同じ8bit(256階調)の画像でも、従来と比べて白とびが少なく、よりリアリティの高い作品が得られます。

ということで、本体生成Jpegの場合、Gに比べると飽和しにくいR,Bのセンサーの情報で飽和したセンサーの情報を推定しているそうです。Silkypixと同じような感じでしょうか?
だから感度設定が、白飛びを防ぐことより暗部ノイズを減らすことを優先した設定になっているのでしょうね。

追記

現物を見てきました。
LX5もS95も広角端では開放F2.0ですし、同じ換算28mmにしたときはLX5は開放F2.1になりますが、より望遠にした場合はLX5の方が明るいです。LX3は換算60mmでもF2.8で、LX5も同じ焦点距離では同じ明るさですが、S95は換算50mmで既にF3より暗くなります。LX5の方が本体が大きいので当然でしょうけど。これ以上センサーが大きくなるとレンズも大きくなりますので、常時携帯用としてはこのクラスのセンサーサイズが上限でしょう。DPシリーズを除き。

結論

ありきたりな結論ですが
ズームなし、手振れ補正なしで構わないなら、GR Diital IIIが一番画質が良く、凝った設定変更もできるという点で使いやすいです。
ズーム、手振れ補正が必要なら、LX5の大きさ、レンズキャップを手で付け外しすることを我慢できるならLX5の方がまだレンズに余裕があり画質が良いです。
レンズキャップも面倒、画質に大差ないなら小さいほうが良い、ということならS95です。ここでの順番は最後ですが、これより小さなどのデジカメよりも画質は良いです。
とは言え、もうちょっと出せばD3100のレンズキットが買えますし、画質の評判が悪いからでしょうか?NEX-3のパンケーキレンズキットがキタムラでやたら安くなっていてこれらの小型機より安いので、持ち運びを優先するならこんな高い機種を買わずに、小ささ相応に画質を我慢して2万円くらいの安いコンデジで良いかな?という考えもあります。

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