2012-03-02

Nikon1 V1

NikonD7000に大きな不満はないのですが、他の荷物も抱えて丸一日歩くとなると大きく重いです。
フルサイズよりはマシですが、特に望遠レンズを付けると。
かといってコンパクトデジカメではちょっと暗くなるとノイズが増えますし、コントラストAFでは遅かったり、思ったところにピントを合わせられないことがあります。
それで位相差AFが使える中で一番小さいカメラと言うことでNikon 1の、J1の方が小さいのですが、明るいところではファインダーの方が見やすいのでV1にして、パンケーキレンズは手振れ補正がなく単焦点の割には明るくないので最近追加されたNikon 1 V1 ダブルズームキットにしました。
使った感じを一言で表現すると「画質の悪い一眼レフ」です。決して画質の悪さが気になるということではなく、画質以外では大きく重い一眼レフと比べて見劣りしない、という意味です。
むしろライブビューでも位相差AFが使えるという点では、一眼レフの中級機よりも便利です。
逆に、NEXなどは「画質の良いコンデジ」です。ミラーレスということで一括りにされますが、一眼レフの大きさを削る時に何を削って何を残すかという選択が全然違います。

センサーサイズは長さで見ると1インチですからフォーサーズの3/4倍になります。
フォーサーズがAPS-Cの3/4倍なので、Nikon1のセンサーサイズはAPS-Cの9/16倍、つまり約半分ちょっとになります。
そのため、同じ画角が得られる焦点距離も9/16倍になります。
センサーの面積は81/256倍なので約3.16分の1ですから、感度にして1.66段違います。
ざっくり言ってD7000のISO320がNikon1のISO100相当でしょうか。
ただ、画素数がD7000の1600万に対してNikon1は1000万ですから、一画素当たりの面積にすれば約2の1、D7000のISO200がNikon1のISO100相当になります。
実際に使ってみると、写真全体を同じサイズに縮小すればD7000の1600万画素の方が縮小率が高くノイズが分からなくなりますので、D7000のISO320がNikon1のISO100相当と感じます。

位相差AFのおかげで動いているものでも瞬時にピントを合わせられます。試しに飛んでいる鳥を撮ってみました。
本腰を入れて撮られた写真を見たい人は、私も全然知らない人ですがBLOG:ニコン、Nikon 1でノラ猫や野鳥を撮っていますに沢山あります。
このような被写体で大事なのは一枚ごとの画質よりも、撮りたい時にちゃんと撮れる確率ですので、撮れた写真を見ただけでは評価できないのですが、光学ファインダーのD7000よりはちょっと撮り難く、コントラストAFのコンパクトデジカメよりはうんと撮りやすいです。

手前の鳥にちゃんとピントが合います。f=110mm, 1/320s, F5.6, ISO200


光学ファインダーと比べるとちょっと撮り辛く、画面中央から外れてしまったので前の写真とこの写真はブログに載せるときに縮小ではなく切り出しています。f=110mm, 1/250s, F5.6, ISO250


流し撮り、というほど流してはいませんが手振れ補正をかけつつ追いかける方向へは手振れ補正をかけずに追いかけることが出来ます。f=110mm, 1/125s, F6.3, ISO400


動かなければこれくらいはっきり撮れます。f=110mm, 1/160s, F5.6, ISO400

いずれも換算300mmで手持ちです。手振れ補正はよく効きます。

使っていて気になるのはレンズが暗いことです。
Nikon1の、一眼レフと比べた長所は小さく軽いことですからやたらと明るく重いレンズにする必要はありませんが、標準ズーム、望遠ズームとも望遠端はF5.6です。
センサーが小さいので回折が起こりやすく、Powershot S95と同じ計算だと約F4.8以上絞ると回折ボケが発生します。
ASP-Cより1.66段感度が低いからと言ってレンズを1.66段明るく、とまでは言いませんが、一段明るく、望遠端でF4くらいのレンズは欲しいです。
使い勝手の面でも、現在の望遠ズームだと細すぎてフードをしたままではレンズキャップを付け外しし辛いですから、小さくし過ぎです。
最低でも現在のレンズより2/3段明るくしてF2.8-4.5にしないと、小型化によるデメリットの方が大きいです。

他の細かい点としては、モードダイヤルがバッグに入れている間に回ってしまうことがあります。
シャッターを押している間撮り続けるカメラ任せの連写は速いですが、自分のタイミングで撮るためにシャッターを押した時に1枚だけ撮れるようにして繰り返しシャッターを押して連写しようとすると、一枚撮ってから次をとるまで待たされる時間が、ニコンのローエンド一眼レフよりさらに長いです。

GPSユニット GP-N100は測位は結構速いですし、A-GPSを使うとさらに測位が速くなるのですが、一眼レフ用のGP-1同様にカメラの電源に連動しますので、カメラの電源を入れて即座に写すとGPS記録が出来ません。
この点はバッテリー消費は増えますが、一眼レフ用のnGPSなら常時ONです。
ファームウェアのアップデートが出ています。
GPSに関してもう一点気になるのが、カメラ本体メニューのGPS情報表示だと方位の項目もあることです。
いずれ位置だけでなく方位も記録するGPSユニットが出てくるのでしょう。
V1の後継機より後になるかもしれませんけど。

Nikon 1ではないですが
ニコン vs. キヤノンAF感度
> ニコンはクロスセンサーでない場合は、測定結果から縦線検知センサーと横線検知センサーを交互に配置し、AFエリア全体で合焦させている点は評価できる。
一点だけ手動で選ぶよりカメラ任せで数点のAFポイントを使った方が良いらしいです。

ニコン双眼鏡「遊(ゆう)」4×10D CFの発売について

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