ユーザーアカウント
一言でいうとマルチユーザーのiPad(というか私は使ったことないですがWindows Phone)です。iPhone, iPad, Androidは一人一台が原則で、@me.comや@gmail.comと関連付けられているので、人に貸すとメールや連絡先を見られてしまいます。
iPhoneはやったことないので分かりませんがAndroidだとメールアドレスを変更するには初期化するしかありません。
Windows8は、従来のようにパソコン毎に設定したユーザー名とパスワードでサインインすることも出来ますし、iPhoneやAndroidと同じようにWindows Liveの@hotmail.comや@hotmail.co.jpのメールアドレスとパスワードでサインインすることも出来ます。
サインインするメールアドレスやユーザー名毎に設定は独立しているので、サインアウトして貸せば、メールや連絡先を見られてしまうことはありません。勿論その人のアカウントを予めパソコンに登録しておく必要はあります。
Metro
これまた一言でいうとWindows7にiPadのようなタッチ操作をくっつけた感じです。画面はiPadやWindows Phoneのように、一つのアプリが画面全体に表示されます。この画面表示をMetroと呼ぶそうです。
1,366×768ドット以上の画面解像度があれば、画面を分割して複数のアプリを表示できます。
「デスクトップ」というアプリを選ぶと、従来のWindows7のような画面になって、ここだと複数のウィンドウを重ねた表示が出来ます。
Metro用のアプリはオンラインストアから購入できますが、まだPreview版ですのでMetro用のアプリはプリインストールのものも含めて少ないですし、タッチパネルでなければ使い辛いですので、タッチパネルでなければ「デスクトップ」というアプリを使ってWindows7のように使った方が便利ですし、そう考えると目新しさはありません。
Windows7でもタブレット機能はあってタッチ操作出来たわけですが、正直って流行っているとも思えません。指はマウスカーソルよりうんと大きいので、マウス操作用の画面をそのままタッチするのは使い辛いので、タッチ操作のためにiPhoneやAndroidをそっくり真似した画面を従来の画面とは全く別に用意して切り替えて使えるようにした、という感じです。
Windows Live統合
hotmailのメールアドレスでサインインした場合、Metro画面からWindows Live SkyDriveに保存したファイルをそのまま開くことが出来ます。従来の「デスクトップ」のエクスプローラーから開けるようになってはいません。その点ではSDExplorerの方が便利だと思います。
印象
microsoftはタッチ操作も、クラウドもかなり早い段階から目をつけてはいました。Windows XPにはTablet PCエディションがありましたし、調べてみるとhotmailは1998年からありました。しかしタッチ操作はちっとも流行らずにWindows Mobileより後から出てきたiPhoneに追い越され、クラウドもGoogleに追い越されてしまいました。
それで、これまで上手くいかなかった、従来の操作にタッチやクラウドをくっつけるのを諦めて、追い越したライバルたちを徹底的に真似した画面を別途用意して切り替える、という方針に切り替えたのがWindows8だと思えました。
その方針がうまくいくかどうかは分かりませんが、OSのバージョンとしてはVistaがWindowsNT 6.0、Windows7がNT6.1なのに対してWindows8はNT6.2ですから、Metro画面以外は実績があるので安定していると思います。
また起動方法も変更になっていて、恐らく休止状態も併用しているようで凄く速くなっています。
インストール直後なので、今後色々なソフトをインストールすると遅くなるとは思いますが、ASUS U30SDをSSDに載せ替えたものの実測値で、電源を入れてASUSロゴが消えてディスクを読み込み始めてから5秒でサインイン画面になり、シャットダウン操作をして5秒で電源ランプが消えます。
スリープ状態になっているのかと思って、一旦電源を抜いて電池を外してから測り直しても同じでした。
製品版をワクワクしながら楽しみに待つ、という感じではないですが、複雑な作業をするにはiPhoneやAndroidでは無理ですから(あれで卒論を書けたら凄いと思います)、パソコン用OSの進歩として悪くはないと思います。
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