2009-06-02

D90の白飛び

Nikon D90の基本感度はISO200です。ISO100は拡張感度扱いで、白飛びしやすくなると言われています。つまり感度を上げた分だけ露出を絞ることで、記録される写真は同じ明るさですが受光素子に当たる光を減らすことで白飛びを減らそうと言う考え方です。
一方暗いところで感度を上げた挙句、上げた感度に対しては露出オーバーでA/Dコンバーターがクリップして飛んでしまうこともありましたので、基本的に露出補正をマイナスにかけた方が良いようにも思えます。だからと言ってISO200で露出補正をマイナス1にすると、受光素子に当たる光はISO100で露出補正なしよりも2段も減ってしまいます。
そこで考えたのですが、「ISO200露出補正なし」の代わりに「ISO100露出補正マイナス1」としても露出は同じですし、後者ならA/Dコンバーターのクリップも避けられます。W先生にD90を借りて実験してみました。実際には露出補正はかけず、露出オーバーになるようにマニュアル露出で設定して、感度だけを変えて撮影しました。そのままではISO200で撮影したほうが倍明るいので、現像するときに出来るだけ同じになるように調整しました。現像ソフトによっても結果が違いますので、CaptureNX2とLightroomの両方で試しました。
まず最初にD90の名誉のため、そもそもW先生にD90を勧めたのは私ですので、D90で綺麗な写真が撮れないと私が困りますので、ちゃんと撮った写真。
CaptureNX2:ISO100
Lightroom:ISO200
薄曇なので空がはっきりしませんね。微妙に色合いが違うのは感度よりもソフトの違いに依ります。色温度を5200Kに揃えても、CaptureNX2の方がどことなく青っぽく、Lightroomの方が赤っぽいです。
そしてここからシャッターを3段遅くして撮った写真を、出来るだけ上の写真に近づくように修正して、白飛び具合を見ます。CaptureNX2では色温度は5200(晴天)、アクティブD-ライティングを切って、明るさは-1、コントラストは0、カメラとレンズの補正はせずに、クイックフィックスの露出補正を使って感度の違いを調整しました。
Lightroomでは色温度5500(昼光)、明るさ、コントラスト0、白飛び低減87、黒レベル69で、露光量を使って感度の違いを調整しました。
大体ISO200で2.5段、ISO100で1.5段オーバーです。

ISO100, CaptureNX2:露出補正-1
ISO100, Lightroom:露光量0
ISO200, CaptureNX2:露出補正-2
ISO200, Lightroom:露光量-1
三脚を使っていないので、ISO100とISO200で微妙に画角が変わっています。気になるのはISO100をCaptureNX2で現像したものが紫かかっていることですが、これは適正露出付近で撮ったものをLightroomで色温度を昼光にしても同じような色でしたから、露出オーバーとは関係なさそうです。ちょっと借りただけなのでちゃんと見ていなかったのですが、スカイライトフィルターでもついていたのでしょうか?
あまり違いが分からないので、不自然さ覚悟でとことん白とびがしないように極端な設定にしてみました。
ISO100, CaptureNX2:露出補正-1
ISO100, Lightroom:露光量-3
ISO200, CaptureNX2:露出補正-2
ISO200, Lightroom:露光量-4
ここまでするとISO100の方が飛びが少ないように見えますが、曇っていたので明るさが微妙に変わった可能性もあります。今度晴れた日にもう一度試さなければよく分かりません。

飛行機写真のブログを見つけました。飛行機と写真

0 件のコメント: