2009-06-17

D90

使っているうちに気づいたことを書いていこうと思います。
ファインダー
やはりペンタプリズムは見易いです。受光素子はD5000と同じなのですが、ファインダーの見易さが違います。
露出制御
D60同様、ニコンの3D-RGBマルチパターン測光IIは暗い部分、特に画面中央(正確に言うとオートフォーカスがピントを合わせようとした部分)が暗くならないように、明るめに写します。それを防ぐためにD60の時にはマイナスの露出補正をかけていました。でもこれだと、中央部重点測光を使うときに露出補正を戻し忘れることがありました。
D90だと基準露出レベルを測光方式別に設定できますから、マルチパターン測光だけマイナスにしています。
このままだと写真が少し暗めになります。RAWファイルを後でパソコンで処理する場合はその時に調整できますが、その作業を省いて、同時に記録されるJPEGをそのまま使うときは暗いままです。そこでピクチャーコントロールの明るさを+1にしています。
アクティブD-ライティング
以前書いたように写真全体として不自然に感じることがあるので、私は使わないことにしています。撮影するときは使っておいて、RAWファイルを処理するときに解除することも出来ますし、そうすれば同時記録のJPEGだけアクティブD-ライティングを使うことも出来ます。但しアクティブD-ライティングを使うとピクチャーコントロールの明るさもアクティブD-ライティング任せになって自分で設定できません。
アクティブD-ライティングは、強度に応じて撮影時に露出を暗くし、その分現像時に明るくします。オートにして撮影してオフで現像すると、明暗差に応じたマイナス露出補正として使うことが出来ます。
オートフォーカス
D60同様速くて正確です。でも3Dトラッキングを使うには11点では足りないと感じます。オートエリアは飛ぶ鳥を撮影するような、動きを追えない時には便利ですが、時間があるときならシングルポイントで自分で指定した方が良いですので、Fnボタンの機能をAFエリアモード設定にしておいて
・通常はオートエリアにして、急な機会に備える
・時間があるときはシングルポイントに切り替えて自分で合わせる
・シングルポイントのために、OKボタンの機能を「フォーカスポイント中央リセット」に設定する
にしています。
ライブビューでは、位相差AFが使えず、コントラストAFだけです。正直言って遅くて不正確で使う気になりません。まずファインダーを見てピントを合わせてからマニュアルフォーカスに切り替えてライブビューでなければ写せないアングルから写す、という使い方になりそうです。
D300のように位相差AFも使えると便利です。Carl Zeissのような、明るくて被写界深度が浅いマニュアルフォーカスレンズでじっくりとピントを合わせる時には便利だと思います。
ホワイトバランス
B2M0にしています。もう少し紫が欲しいのですが、B2M1だと顔が紫色になります。
ノイズ
ニコンの最近のCMOSは塗りつぶしているからノイズが少なく見えるだけという見方もありますが、D60よりS/N比は良いです。D60で同じくらいノイズを減らそうとするともっとボケます。元々ノイズが少ないので、高感度ノイズリダクションはオフにしています。長時間ノイズリダクションの方は、後処理では利用できない情報を活かしていますのでオンにしています。
ワタシがいかにして...は結構あちこちで引用されていますが、EOS DIGITAL 掲示板のm2nさんの書き込みが参考になりました。
D700はノイズが少ないのでバンディングが目立つようです
インターバルタイマー
価格.com - 『無線式シャッターレリーズ』 ニコン D90 のクチコミ掲示板によると、MC-36とMC-DC2を買ってきて
> 基板のムラサキに白線、シロに緑線、クロにシールド、キイロに黒線、ミドリは空
だそうです。
全体的にD60よりいろんな面で優れているけれど、それに相当するくらい高くて重くいので、どちらが一方的に良い、ということはないと感じます。
D60は495g、キットレンズの18-55VRは265g、一方D90は620g、私はそれに16-85をつけていてこれが485gですから、合計で760g対1105gで、持った感じがだいぶ違います。というかこの重さのおかげでD300の長所を見ても我慢できます(笑)
というかボディの差が125gに対してレンズの差が220gもあるのか…
ちなみにD700にAF Nikkor 35mmF2Dを付けると995+205=1200gで単焦点なのにもっと重くなります。

後藤哲朗氏本人に訊く:ニコンが設立した「後藤研究室」とは - デジカメWatch
> 実はニコンの一眼レフで、もっとも完成された自動機能が搭載され、簡単に思い通りの写真が撮れるのはD3シリーズなどの上位機種だと思います。D3で写真を撮影することに比べると、D40は難しいとも言えます」
> --D3/D300は露出判別やオートフォーカス、ストロボ調光など、実に的確な判断をしてくれて、ほかのカメラと使い比べると露出補正が必要になる場面が少なくて驚きます。しかし、同様のアプローチで露出制御しているD90には(測光センサーの違いもあって)、あそこまでの素晴らしさはない。D40になると普通の一眼レフカメラになってくる。レリーズレスポンスやファインダー消失時間といった要素も含めると、確かにD3/D300というのは実にイージーなカメラですね。

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