2008-08-13

Distagon T* 2/28

Pentax K100DsuperにDistagon28mmF2を組み合わせてみました。
まずプログラムパターンですが、このレンズ固有の情報はカメラは持っていませんので、一般的な28mmF2向けのプログラムパターンとなります。

人物:縦長(プログラム線図が横長)
~1/500=F3.5
1/500~1/640=F5.0
1/640~1/800=F7.1
1/800~1/1000=F10
1/1000~=F11
全体的に21mm/F3.2より開いています。

風景:横長(プログラム線図が横長)
~1/15=F2.0
1/15~1/80=F3.5
1/80~1/100=F5.0
1/100~1/125=F7.1
1/125~1/160=F10
1/160~1/1250=F11
21mm/F3.2と比べると1/100,F5.0を境に、暗いほうでは開き目、明るいところでは閉じ目になって、横長と言えるかどうか?

マクロ:深度優先:暗くてもF2.8よりは開かない
~1/200=F2.8
1/200~1/800=F8.0
1/800~1/1000=F10
1/1000=F13
F8を保とうとしますが、暗いときに保とうとするシャッター速度が21mm/F3.2では1/80なのに対しこのレンズでは1/200になっています。
深度優先といっても暗くてもF2.8よりは開かないだけで、1/200F2.8では深度優先とは言えません。

夜景人物:標準
~1/15=F2.0
1/15~1/125=F2.8
1/125~1/160=F3.5
1/160~1/200=F4.5
1/200~1/250=F5.6
1/250~1/400=F7.1
1/400~1/800=F8.0
1/800~1/1600=F9.0
1/1600~=F10
1/250,F7.1までは21mm/F3.2より少しずつ開き目です。それ以降は同じです。

全体的に見て「絞り閉じ目、シャッター遅め」と思われる「風景:横長」が21mm/F3.2より使いやすくなっていると思います。21mm/F3.2だと、1/20F5.0になって流石にぶれやすくて使い辛かったです。

しかし、安くて暗いレンズセットのズームレンズでも使える代わりに精度が落ちているAFセンサーやスクリーンマットでは、AF任せ、MF使用時のAFセンサーによる合焦表示、あるいは(腕の問題でしょうけど)マットでの見た目でピントを合わせると、開放や、一段絞っただけではピンボケの量産になります。
結局「風景」でも絞り方が足りず、F4.0なり近距離ならF5.6での絞り優先AEを使うことになります。それでシャッター速度が足りずに、手ぶれ補正が追いつかないようなら感度を上げて使うことになります。暗くて絞りを開かざるを得ない時は、フォーカスリングを回しながら数枚撮った方が良さそうです。
後日追記:近距離は案外ピントが見やすく、むしろ中~遠距離がピンボケになりやすいです。さらにパープルフリンジも発生するので、開放から最低2段、出来れば3~4段絞る必要があります。手軽に撮るならプログラムの中では一番絞る傾向にある風景(横長)、じっくり取れるならF8.0の絞り優先で、手ぶれを防ぐために1/30を切りそうなら絞りを開ける(1/30のシャッター速度優先にする)、それでも足りなければ感度を上げる(1/30のシャッター優先のままF4.0以上に絞られるまで感度を上げる)、絵作りもなにもありませんが、こうしないと少なくとも私の腕では綺麗な写真を撮れません。

フラッシュで、赤目防止のために2回光らせると、間隔設定が長すぎて、1回目の発光で瞳孔どころか眩しくて眼そのものを閉じた写真になりました。それでなくても1回目の発光で撮れたと思って姿勢を崩す人が居るので、赤目防止は使わないほうが良さそうです。

汎用単三電池を使うため、電池残量表示は大雑把です。元々2段階しか表示されませんし、ついさっきまで一目盛も減っていなかったのに急に二目盛分減って撮れなくなる事もありました。確かに単三電池なら何処ででも買えますが、専用リチウムイオン充電式電池を使う機種でもスペア電池を一つ買っておけば大丈夫ですし、そのほうが電池残量管理もしっかりしているし軽いし。
フラッシュ無しなら300枚くらい撮れますが、自己放電もあるので継ぎ足し充電出来る電池でこまめに充電するか、常にスペアを持ち歩いたほうが良いです。

ホワイトバランスは完全に修正するとその場での雰囲気がなくなりますね。雨空の寂しい感じを出すには晴天に設定して、青っぽく見えるのをそのまま残したほうが良さそうです。この例に限らず、ソフトウェアの自動調整は、画像をきれいに見せることは考えてくれますが、撮影者の意図までは考慮してくれませんから。

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