2008-01-08

K100Dsuper

今回の旅行で大活躍したK100Dsuperについて。

受光素子は大きいのに600万画素しかないので、一つ一つの画素がとても大きいです。
ですからとても綺麗な写真が撮れます。
多くのデジカメにはパープルフリンジといって、明るい部分と暗い部分の境界が紫色になってしまうのですが、このカメラではなりません。
後日追記:これはレンズDA 21mm F3.2 AL Limitedのおかげでした。後日Distagon T* 2/28 ZFを使ったら出まくりました。高いレンズなのになぁ…

夜間にストロボを使うと、ストロボの光が届かない背景が真っ暗になります。
そこを写すためにはスローシンクロと言って、シャッター速度を遅くすることで背景も暗いながらも写すことが出来ます。
このカメラでスローシンクロを使うには「夜景人物モード」にしてからストロボを使います。
但しこの場合、一番写したい部分はシャッター速度が遅いことでストロボなしでもある程度写るはずのところにさらにストロボで照らしますので明るくなりすぎますから、露出補正を-2EVかけます。
「夜景人物モード」を使うとホワイトバランスは自動的に「オート」に設定されてしまうので、RAWファイルを処理する時に「ストロボ」に変更します。
また、「夜景人物モード」でストロボを使うときに、後で詳しく説明する「感度設定」を「オート」にしておくと、カメラが「ストロボがあるから感度は低くて良い」と思うのでしょうか、ISO200に設定してしまい、その感度で背景を写すためにシャッター速度が遅くなりすぎますので、感度設定はISO800くらいにした方が良いです。

感度設定
AEの精度が悪く、画像が時々明るくなりすぎたり逆に暗くなりすぎることがあります。
暗すぎる場合は編集するときにノイズは増えますが明るくすることが出来ますが、明るすぎる場合は完全に飛んでしまっていて編集しても直りません。
それに、最近の他のデジカメの「ダイナミックレンジ拡大」も暗めに撮って明るい部分を飛ばさないようにしているわけですから、露出補正は-1EVくらいにしたほうが良いです。
逆光で暗くなりすぎるときだけ露出補正をゼロにするくらいです。
露出補正をプラスにするのは、夜間、背後に照明があってしかもストロボを使わないときだけです。
感度は200から3200まで設定できて、AUTOにしたときの自動変更範囲も200~400から200~3200まで選べます。
でも露出補正をすると、AUTOにしていても200固定になります。
「夜景人物モード」でストロボを有効にすると、やはり200固定になります。
結局、感度設定のAUTOは全く使う機会がありません。


ピクチャーモードとプログラム
人物:縦長(プログラム線図が縦長)
~1/60=F3.2
1/80=F3.5
1/80~1/800=F9.0
1/800~1/1000=F10
1/1000~1/1250=F14
1/1250=F16

風景:横長(プログラム線図が横長)
~1/15=F3.2
1/20=F3.5
1/20~1/125,F5.0
1/125,1/160=F6.3
1/160=F7.1

マクロ:深度優先:暗くてもF4.5よりは開かない
~1/80=F4.5
1/80~1/800=F8.0
1/800~1/1000=F10
1/1000~1/1250=F14
1/1250=F16

夜景人物:標準:1/40,F3.2の次は1/50,F3.5
1/50~1/60=F4.0
1/60~1/80=F5.0
1/80~1/100=F5.6
1/100~1/200=F6.3
1/200~1/400=F7.1
1/400~1/800=F8.0
1/800~1/1600=F9.0
1/1600~1/3200=F10
1/3200=F11

各々のプログラム線図の意図が良く分かりません。
単純に「絞り開き目、シャッター速め」「絞り閉じ目、シャッター遅め」にシフトしてくれた方が分かり易いような。


電池
単三電池を4本使います。旅行先で電池がなくなっても買うことが出来るのが長所です。
しかし、専用リチウム電池を使う機種と違い、残量の表示が非常に大雑把です。
ニッケル水素充電池を使って、撮影間隔を開けて電池の自己回復を使えば300枚くらい撮れますが、急に撮りたい場面に出くわしたときに数枚連続で撮れる余力を保つためには100枚くらいで交換したほうが良いです。ストロボを使わなかったとしても150枚が限度です。
すると電池を使い切らずに交換しますので、エネループのような継ぎ足し充電が出来る充電式電池が必須です。

オートフォーカス
コンパクトデジカメと比べて受光素子が大きいので、ピントが少しでもずれるとボケます。
また、ペンタックスはニコンやキャノンと比べるとオートフォーカスが苦手だという噂もあります。
このカメラは11箇所にセンサーがあり、どの場所を使うか自分で選ぶことも、カメラに自動的に選んでもらうことも出来ます。
でも、元々ピントが合いにくいのにカメラに選ばせると尚更自分の狙いとは違うところにピントを合わせてしまうこともあるので、どの場所にピントを合わせるかは自分で選ぶか、いっそのこと画面中央でピントを合わせることに固定してしまったほうが良いです。
但し、画面中央でピントを合わせる場合、ピントを合わせたい対象にカメラを向けてシャッターを半押ししてピントを合わせて固定、そして写したい方向へカメラを動かすことになりますが、この場合シャッターを半押ししてから実際に写す方向へ動かした角度のコサインの分だけピントがずれます。これをコサイン誤差と言います。
これを避けるためにはやはり11箇所の中からピントを合わせたい部分を選ぶ必要があり、そのために上下左右ボタンを使います。
このような使い方をする場合は、OKボタンの役割を、最初の「感度表示」から「使うセンサーの位置を画面中央に戻す」に変更したほうが便利です。

友達に撮ってもらう時にはこんな面倒なことは説明できませんので、あらかじめピントを合わせてからマニュアルフォーカス(MF)に切り替えて、渡しましょう。

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