2011-01-04

AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G

SIGMA 30mm F1.4 EX DC/HSMでピントが合わない問題が、修理に出すたびに少しは改善するのですがなかなかちゃんと直ってくれないし、直るまで撮れないのは不便なのでAF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gを買いました。
当たり前かもしれませんがちゃんとピントが合います。開放だとピントを合わせたいところだけピントが合って前後は大きくボケる、少し絞れば前後のボケも小さくなり、大きく絞れば前後もはっきり写る。当たり前なのですが、それまで使っていたSIGMA 30mm F1.4 EX DC/HSMだと、開放付近だとピントを合わせたいところとは違うところにピントが合って合わせたいところはボケることがあるので大きく絞って撮らなければならず、何のための大口径レンズなのか分かりませんでした。

ピントさえ合ってくれればニコン純正だろうとシグマやタムロンのような非純正だろうと同じ物理法則に従う光を扱うわけですから、きちんと結像できるかどうかは純粋に技術力の問題になります。しかしオートフォーカスに関してはボディとの信号のやり取りが必要なので、ボディメーカーがレンズメーカーに情報を明かしていなければ非純正は不利になります。フォーサーズならばメーカー間で明かしていると思いますが。
ネットを見ていると、SIGMA 30mm F1.4でもピントがちゃんと合うという人も居ますが、同じ商品である個体はちゃんとピントが合い、別の個体は修理しても合わず、合う個体と交換もしてもらえずというのは困ります。別にくじ引きで大当たりを狙っているわけではありませんから。
ニコンのレンズでもピントが合わないことはありましたが、販売店に連絡したらその日のうちにニコンと連絡してくれて、初期不良で交換してもらえ、交換後はちゃんとピントが合います。不良品率を0にすることは出来なくて構いませんが、ちゃんと直してもらえないのは困ります。

レンズキットの標準レンズだと、広角端でも開放でF3.5、ズーム域の望遠側半分くらいは開放F5.6になります。APS-Cだと大体F8くらい絞ると回折ボケが始まるのでF11までしか絞らないことにすると、絞りを変化させる幅は2~3段程度しかありません。でもNIKKOR 35mm f/1.8Gなら6段強変化させられますので(開放, F2, F2.8, F4, F5.6, F8, F11)、これでやっと絞り優先AEで絞りを選ぶ楽しみが出来ました。また、これまではシャッター速度優先AEを使おうと思っても、絞りで露出を調整する幅が狭く感度を上げて調整することになっていましたが、このレンズなら絞りで露出を調整することが出来ます。これがこのレンズを使って感じた一番のメリットです。

安いレンズですが綺麗に撮れます。GXR A12 28mm F2.5を使い始めてからAF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VRが見劣りするように感じていたのですが、NIKKOR 35mm f/1.8Gなら全く見劣りしませんし、GXR A12 28mm F2.5に広角を任せるのでズームが無くても困りません。望遠側はあまり使いませんし、どうしても必要な場合はD7000なら1600万画素ありますからトリミングするという手があります。
水族館のように暗くて、でも速く動くものを撮る時には、シャッター速度が遅いと被写体ブレしますので、手ブレ補正つきの暗いズームレンズより、明るい単焦点レンズの方が便利です。

オートフォーカスは中央のクロスセンサーなら良く合います。ただレンズではなくボディが原因ですが、D7000は39個のセンサーの中でクロスセンサーは中央の9個だけ、それ以外のラインセンサーだと原理的に仕方ないのですが被写体によって合わない確率が高くなります。

最後に、GXR A12 28mm F2.5に関して贅沢を言い出すときりがないというか、これまでNIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6Gと比べて綺麗に撮れるので多少の欠点は気にならなかったのですが、NIKKOR 35mm f/1.8Gと比べると写りで大差ないだけに先日書いた欠点が気になってきます。でもGXRには小さいという長所があるので、コンデジだと思えば何の問題もありません。

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