2009-12-12

Sigma 30mm F1.4 EX DC HSM

Sigma 30mm F1.4 EX DC HSMは、ピント合わせがなかなか難しかったです。
開放F1.4なら被写界深度が浅いので難しいのも当然ですが

この写真はF6.3です。CaptureNX2でフォーカスポイントを表示させた画面をキャプチャーしました。

画面中央です。少し左下の実にピントが合っています。
フォーカスポイントは中央一点で、ワイドではなくノーマルです。

ピントを合わせた場所より少し後ろ側にピントが合うのは後ピンと言いますが、このレンズの場合、後ピンとは違い手前のものにピントが合うこともありました。
また、絞ることでピント位置が移動することもありますが、このレンズの場合、絞りを変えずカメラも動かさずAFを作動させなおすたびに、ピント位置が変わりました。

カメラのフォーカスポイントがずれているのかなと思いAF-S DX NIKKOR 16-85mm F3.5-5.6G ED VRで色々試してみると、ファインダーのフォーカスエリアの中の左半分の場所にピントを合わせているようです。でもフォーカスエリアの外側にピントが合うことはありませんでした。

他の人のニコン機を借りて試したのですが、やはり合焦音が鳴っても実際にはピントが合っていないことが度々あります。シャッターボタン半押しを繰り返して何度か合わせ直しているとやっと合う、という感じです。

追記:メーカーに症状を伝えようと思って、どのような時にピントがずれるか色々試していたら、ピントがずれなくなりました。

CaptureNX2でフォーカスポイントを表示させて、画面中央を等倍でキャプチャーしました。
角砂糖の文字にピントを合わせたつもりでしたが、僅かにその先の花にピントが合いました。
斜めになっていると、狙ったところにピントが合わないことがあります。これはこのカメラに限ったことではありませんが。


テーブルの木目にピントを合わせたら、角砂糖の花がピンボケになりました。
このように被写界深度は非常に薄いのですが、ちゃんと狙ったところにピントが合っています。


手前の列にピントを合わせました。


真ん中の列にピントを合わせました。


奥の列にピントを合わせたら、手前が大きくボケました。
被写界深度は奥のほうが深いですので、真ん中より少し手前にピントを合わせるのが良さそうです。
F1.4 1/50s ISO450です。手ぶれ補正がないのでシャッター速度を速くしています。
結構暗いのですがちゃんと狙ったところにピントが合っています。
真ん中の列にピントを合わせた写真は、本当はお刺身にピントを合わせたかったのですが手前の枠にピントがあってしまいました。今回のようにテストでなければ、一段絞った方が良いでしょうね。

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2010年9月追記:カメラも被写体も動かずAFを作動させなおすたびにピント位置が変わる症状が再発しました。F8まで絞っても被写界深度の外に出てしまいますので修理に出そうと思いますが、ボディが手元からなくなるのは困ります。Nikonの他のボディとSigmaの他のレンズでも似たような症状があるので、やはりNikonのAF性能を求めるならボディだけでなくレンズもNikonの方が良いのでしょうか。NikonにはAF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gがありますので、こちらの方が無難だと思います。AFを信頼できずにMFで撮るならDistagon T*2/28もありますし。

2010年10月追記:修理から戻ってきました。カメラも被写体も動かずAFを作動させなおすたびにピント位置が変わる症状が毎回発生していたのが3回に1回しか発生しなくなりました。また10枚撮って5枚以上ピンボケ写真が撮れていたのが3枚程度のピンボケにまで改善しました。とは言えNikon純正レンズの安定性には全く及びません。やはりNikonならではのAFの正確さを得るにはレンズもNikonにすべき、当たり前と言えば当たり前ですね。17-50mm F2.8 EX DC OS HSMを買おうかなと思っていたのですがやめておきます。じっくり何度もピントを合わせなおしながら何枚も撮ればちゃんとピントが合った写真が撮れるのですが、急いで1枚だけしか撮れない場合には向きません。

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