2009-11-04

DxO Optics Pro 6

新しいバージョンが出ていました。今年6月以降にv5を買った人は無料アップデートできるそうです。

以前のv5からの大きな相違点は

  • 露出制御の自動設定に関して、これまでは飛びかけたハイライトを復活するためにマイナス補正するだけしたが、中央重点評価すればプラス補正も自動になりました。
  • 彩度、コントラストが「高、中高、デフォルト、中低、低」の5段階から-100~100の201段階に変わりました。変化幅は同じで、5で「低」で保存した設定が6では-100になりました。ただ細かく変えるよりも、変化幅が広がったほうが良いのですが。
  • 同時処理画像数を設定できるようになりました。CPUのコア数が増えたときに有効に使えそうです。
    追記:マルチスレッド化が進んでいるようで、Corei7だと4コアでHyper Threadingを有効にして8スレッド処理できる状態でも、2枚同時処理するだけでCPUを75%使い、3枚で100%使い切ります。従って4コアだから4枚、などと設定しても速くなりません。
    CaptureNX2はシングルスレッドらしく、バッチ処理で多くの画像を処理しても、一度に1枚ずつですし、4コアのCPUも大半は遊んでいます。DxOは「画像処理は素晴らしいけど遅い」というイメージがありましたが、Corei7 860だとマルチスレッド化のおかげで1分間に10枚くらい処理できます。
  • フィルムパックの体験版のおかげで使える選択肢にちゃんとFilm Packと表示されます。いつ切れるかも表示されるので、気がついたら体験版期限が切れて使えなくなっていた、ということが防げます。
  • カラーレンダリングの色も少し変わりました。v5では海の青が緑がかって珊瑚礁のようなエメラルドグリーンになっていましたが、自然な青になりました。

ニコンのカメラで、カメラ自身が出力するjpegと色が揃わない事が気になっていたのですが、CaptureNXとDxO Optics Pro現像ソフトの比較3 | フォト風景~北海道を見て感じることは
D40でピクチャーコントロールを使わなかった時の色と、DxOカラーレンダリングでD40を指定した時の色は似ています。先ほど引用したブログでのDxOの写真はDxO Lightingなど他の項目のせいでかなり違っていますが。
ニコンの最近のデジカメはピクチャーコントロールによってどの機種でも同じような色になります。先ほどのブログのピクチャーコントロールを使った写真の色も似ています。
恐らくDxOのカラーレンダリングで機種を指定したときは、ピクチャーコントロールを使わなかった場合の機種各々の色を再現しているのでしょう。そしてD90などはピクチャーコントロールをOFFに出来ないので、D90が出力した写真の色と、DxOでD90を指定した色が違うのでしょう。

これまでDxOでD90に一番近い色にするためにカラーレンダリングでMinolta 7D/5Dを指定していました。これで青空や木の緑はD90に近かったのですが、赤がだいぶ違う色になっていました。
DxO v6だと、カラーレンダリングでD3xを指定すると赤も含めてD90本体と近い色になりますので、バージョンアップの価値はあると思います。

最初起動しなくて焦りましたが、ソフトウェア・トゥー|サポート(FAQ、技術情報)を参考にDxOOpticsPro6.exeとDopCor.exeを許可したら起動しました。v5に存在したDxO Download Manager v5はなくなったようです。本体に統合されたのでしょう。
64ProcessWalker.exeというファイルがあるので、64bit OSのメリットを活かせるようです。

私は「サイドカーファイルの自動保存」と「サイドカーファイルからの設定自動読み込み」にチェックをつけています。これでプロジェクトの保存などを特に意識しなくても、一枚ごとに設定内容を記録してくれます。

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